更新日時:
|
|
風姿花伝『十二、三より』の現代語訳・内容 |
|
著作名:
走るメロス
17,761 views |
ここでは、風姿花伝の中の『十二、三より』の現代語訳をしています。
この年のころよりは、はややうやう声も調子にかかり、能も心づくころなれば、次第次第に、物数をも教ふべし。まづ、童形なれば、何としたるも幽玄なり。声も立つころなり。二つのたよりあれば、わろきことは隠れ、よきことはいよいよ花めけり。おほかた、児の申楽に、さのみにこまかなる物まねなどは、せさすべからず。当座も似合はず、能もあがらぬ相なり。
この年頃からはもう、歌う声も音階に合うようになり、能もわかってくるころなので、順をおって、様々なことを教えるのが良いでしょう。まず、(この年頃の子は)稚児の姿であるので、何をどのようにしても(演じても)美しいです。声も引き立つころです。2つの長所(姿と声)があるので、悪いところは表に出ず、よい点は、ますますはなやかに見えます。一般的に、子どもの猿楽に、それほど細かい物まねなどは、させるべきではありません。(やったところで)その場にそぐわなく、芸も上達はしません。
品詞分解はこちら
風姿花伝『十二、三より』の品詞分解
はや | もう、すでに |
童形 | 稚児の姿をしている |
幽玄なり | 美しい |
たより | 「頼みとなっているもの」ここでは長所と訳している |
おほかた | 一般的に、だいたい |
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
発心集『叡実、路頭の病者を憐れむ事』テストで出題されそうな問題
>
『薄く濃き野辺の緑の若草に跡まで見ゆる雪のむら消え』現代語訳と解説・品詞分解
>
万葉集「梅の花今盛りなり思ふどちかざしにしてな今盛りなり」の現代語訳と解説
>
徒然草『丹波に出雲といふ所あり』 わかりやすい現代語訳(口語訳)と解説
>
万葉集「わが盛りいたくくたちぬ雲に飛ぶ薬食むともまたをちめやも」の現代語訳と解説
>
最近見たテキスト
風姿花伝『十二、三より』の現代語訳・内容
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング