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東南アジア・西アジアの民族運動(フィリピン革命、青年トルコ革命など) 受験対策問題 92 |
著作名:
レキシントン
10,450 views |
東南アジア・西アジアの民族運動で押さえておきたいポイント
※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。
東南アジアの民族運動
・長い間スペインに支配されていたフィリピンでは、海外留学からの帰国者が改革運動を指導し、独立をめざして活動した。スペイン=アメリカ戦争(米西戦争)により、植民地支配からの解放が期待されたが、戦後アメリカの統治がはじまり、以後反米闘争が展開された。
・民族運動家ホセ=リサールは、1892年にフィリピン民族同盟を結成し、独立を目指した。また、他にも急進的秘密結社カティプーナンが結成され、1896年に蜂起したが失敗した。カティプーナンの蜂起以降1902年までをフィリピン革命というが、最終的に内部分裂とアメリカの介入で失敗した。
・1896年からはじまったフィリピン革命に参加したアギナルドは、革命政府の大統領に就任したが、スペイン軍に追われ亡命した。米西戦争後帰国し、フィリピン共和国(マロロス共和国)の独立を宣言し共和国大統領となったが、アメリカが承認せず、フィリピン=アメリカ戦争を展開した。1901年に逮捕され、引退した。
・タイでは、国王ラーマ5世が近代化を推進し、タイの独立を保った。
・ベトナムでは、ファン=ボイ=チャウ(潘佩珠)により1904年維新会が結成され、日本への留学運動であるドンズー(東遊)運動を展開した。しかし、日仏協約が結ばれたため、フランス政府の要請によりベトナム人留学生は追放させられた。一方ファン=チュー=チンはドンキン義塾を創設し、フランスと協力しながら近代化を目指した。その後、ファン=ボイ=チャウは1912年ベトナム光復会を結成し武力革命を目指したが失敗した。
・インドネシアでは、オランダ支配に対しサミン運動がおこり、原始共産社会への回帰を目指した。1908年にはブディ=ウトモという民族運動団体が結成され、インドネシア人の文化向上を目指した。1911年には、ジャワ島中部でサレカット=イスラーム(イスラーム同盟)が結成され、オランダに対し自治を要求する民族団体となっていった。
西アジアの民族運動
・エジプトのイスラーム改革思想家ムハンマド=アブドゥフは、アフガーニーが提唱したパン=イスラーム主義の影響を受け、ウラービーの反乱に参加した。
・オスマン帝国では、第34代皇帝アブデュル=ハミト2世の時代に、「青年トルコ(統一と進歩委員会)」による青年トルコ革命(1908年)が勃発した。この革命は無血革命で、ミドハト憲法の復活が約束された。この革命以降、パン=トルコ主義が広まった。
・イランでは、カジャール朝がイギリス支配を受けていた。1891年、イラン最初の大規模抵抗運動としてタバコ=ボイコット運動がおこり、その後1905年から1911年にかけてイラン立憲革命が起きたが、イギリスとロシアの干渉を受け挫折した。
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