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辛亥革命(孫文、国民党の結成、袁世凱帝政など) 受験対策問題 90 |
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著作名:
レキシントン
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※赤字部分が問題に出そうな部分です。赤色の暗記シートなどで隠して見てください。
・義和団事件後、清朝は立憲君主制国家の成立に向け、学校の設立、科挙廃止(1905)、新軍の創設、憲法大綱の発布(1908)などさまざまな改革を行い、これを光緒新政とよんだ。
・清末の軍人・政治家の袁世凱は、李鴻章の淮軍で活躍した後、日清戦争を経て新軍創設に携わった。その後袁世凱は直隷総督となり、北洋軍を手中に収め、この新軍は清の中核となると同時に、袁世凱の私兵となっていった。
・清朝は1908年の憲法大綱発布とともに、1913年の国会開設を約束した。また、内閣大学士や軍機処を廃止し、責任内閣制を成立させた。
・広東省に生まれた孫文(孫中山)は、医学を学びながら次第に革命を目指すようになり、1894年にハワイで興中会を組織した。興中会は、華僑の支持をうけ成立した革命結社で、1895年に広州、1900年に恵州で武装蜂起をおこすが失敗した。
・武装蜂起に失敗した孫文は日本に亡命し、章炳麟が結成した光復会、黄興が結成した華興会、孫文の結成した興中会をもとに1905年に東京で中国同盟会を結成した。孫文は、中国革命の基本理念として、民族独立・民権伸長・民生安定の三民主義を提唱し、これもとづき、基本綱領として「駆除韃虜・恢復中華・創立民国・平均地権」からなる四大綱領を決めた。中国同盟会は『民報』という機関誌を発行し、主要執筆者に張継・章炳麟・陶成章・汪兆銘らがいた。
・こうして革命の下地ができつつあった中、清朝では財政難を克服するため、幹線鉄道を国有化し、鉄道を担保に列強から借款しようとしていた。1910年にはイギリス・アメリカ・フランス・ドイツの4カ国の銀行が四国借款団を結成していた。
・清朝が外国資本に頼る中、中国では自国の民族資本による産業発展と鉄道敷設権・鉱山敷設権などの利権回収運動が起こった。1911年、鉄道国有令に反対した四川暴動が起こり、清朝は湖北新軍を派遣し、鎮圧をはかった。
・1911年10月10日、四川暴動を鎮圧するために派遣された湖北新軍内の革命派が武装蜂起し、革命側に立って武昌蜂起がおこった。革命派は、進軍の軍官だった黎元洪を擁立し湖北省独立を宣言し、武昌・漢陽・漢口の武漢三鎮を支配した。
・この武昌蜂起により辛亥革命が始まり蜂起は中国全土に広がった。全国14省が独立を宣言し、1912年1月1日、各章の代表者が、南京で孫文を臨時大総統として中華民国の建国を宣言した。
・清朝側の政治家だった袁世凱は、革命家と取引し、1912年2月、清朝最後の宣統帝溥儀を退位させ、その後孫文が辞職したのち3月に臨時大総統となった。1913年には正式大総統となり、独裁を強めた。
・中華民国の建国当初には臨時約法が制定され、憲法制定までの基本法とされた。革命家宋教仁は、1912年8月に中国同盟会に他派を加え国民党を結成し袁世凱に対抗した。袁世凱は、宋教仁を上海で暗殺し、その後専制政治と国民党弾圧をおこなった。
・袁世凱に対し、1913年7月には李烈鈞らにより第二革命がおこるが、制圧され独裁は強化された。袁世凱は国民党を解散させ、新約法を制定、1916年1月に皇帝に即位し、袁世凱帝政を開始した。しかし、この帝政開始はさまざまな反対を呼んだ。
・1915年12月には、袁世凱の帝政復活運動に反対し、第三革命が起こり、全国に波及した。これを受けて袁世凱は1916年3月に帝政取り消しを宣言し、袁世凱は6月に病死した。袁世凱の死後、第三革命に参加した各勢力は政府権力を目指して分裂し、軍閥・政党抗争時代に突入した。
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