更新日時:
|
|
2次方程式の実数解の符号 |
|
著作名:
ふぇるまー
25,986 views |
2次方程式"ax²+bx+c=0"の判別式を"D=b²-4ac"、2つの解を"α"と"β"としたとき、次のことが成り立ちます。
・α>0、β>0⇄D>0、α+β>0、αβ>0
・α<0、β<0⇄D>0、α+β<0、αβ>0
・αとβの符号が逆⇄αβ<0
・α<0、β<0⇄D>0、α+β<0、αβ>0
・αとβの符号が逆⇄αβ<0
では、この知識がどのような形で役立つのかを、練習問題を通してみてみましょう。
2次方程式"2x²−2mx+m+4=0"が、異なる2つの正の解を持つときのmの範囲を求めなさい。
2次方程式"2x²−2mx+m+4=0"の2つの解をαとβとしたとき、α>0かつβ>0となるmの範囲を求めればよいわけですが、先ほどみた「α>0、β>0⇄D>0、α+β>0、αβ>0」をうまく使えば答えを求められそうです。
"α>0、β>0"であるためには、"D>0、α+β>0、αβ>0"である必要があるので
・D>0
・α+β>0
・αβ>0
この3つの式をそれぞれみていきましょう。
2次方程式"2x²−2mx+m+4=0"において、判別式"D"の値は
D=(−2m)²−4・2(m+4)=4m²−8m−32
これがD>0であればよいので
4m²−8m−32>0
m²−2m−8>0
(m−4)(m+2)>0
m<−2、4<m ー①
続いて"α+β>0"と"αβ>0"ですが、これはよく見てみると解と係数の関係と同じですね。
2次方程式"2x²−2mx+m+4=0"において、解と係数の関係により
これがそれぞれ"α+β>0"と"αβ>0"となるので
m>0 ー②
m>−4 ー③
以上求めた、①、②、③の範囲を同時に満たすmの範囲が、今回求めるものとなります。"m>4"のときに与えられた2次方程式が条件を満たすことがわかりますね。
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
複素数を解に含む2次方程式の解き方
>
2次方程式の解の和と積が与えられたとき
>
解と係数の関係を用いた練習問題[虚数解をもつ2次方程式ver.]
>
解の和が1、積が3/4となる2次方程式とその解を求める問題
>
複素数の範囲で2次式を因数分解する問題
>
最近見たテキスト
2次方程式の実数解の符号
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング
数学II
- 式と証明
- 多項式の乗法と除法
- 分数式
- 恒等式/等式の証明
- 不等式の証明
- 二項定理
- 高次方程式
- 複素数
- 2次方程式(判別式/係数の関係/数の大小)
- 剰余の定理と因数定理
- 高次方程式
- 点と直線
- 点の距離
- 内分点/外分点
- 座標上の多角形
- 直線の方程式
- 垂直/平行な2直線
- 2直線の交点
- 点と直線の距離
- 円
- 円の方程式
- 円と直線の関係
- 円:軌跡の方程式
- 不等式の表す領域
- 指数関数と対数関数
- 指数と指数関数
- 対数と対数関数
- 三角関数
- 三角関数
- 加法定理/倍角の公式
- 微分
- 平均変化率・極限値
- 微分係数と導関数
- 微分:接線
- 微分:関数の増大と極大・極小
- 微分:最大値・最小値
- 微分:関数のグラフと方程式・不等式
- 積分
- 不定積分
- 定積分
- 積分:面積
- その他
- その他