|
|
|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
更級日記 原文全集「あらましごと」 |
|
著作名:
古典愛好家
20,558 views |
|
更級日記
あらましごと
継母なりし人、下りし国の名を宮にもいはるるに、こと人かよはして後も、なほその名をいはるるとききて、親の、
「いまはあいなきよしいひにやらむ」
とあるに、
朝倉や今は雲居に聞くものを なほ木のまろが名のりをやする
かやうに、そこはかとなきことを思ひつづくるを役にて、物詣でをわづかにしても、はかばかしく、人のやうにならむとも念ぜられず。このころの世の人は、十七八よりこそ、経よみ、をこなひもすれ。さること思ひかけられず。からうじて思ひよることは、いみじくやむごとなく、かたちありさま、物語にある光源氏などのやうにはおはせむ人を、年にひとたびにてもかよはしたてまつりて、浮舟の女君のやうに、山里にかくしすゑられて、花、紅葉、月、雪をながめて、いと心細げにて、めでたからむ御文などを、時々まち見などこそせめ、とばかり思ひつづけ、あらましごとにもおぼえけり。
このテキストを評価してください。
|
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
更級日記 原文全集「竹の葉の風」
>
更級日記 原文全集「親となりなば(父の任官)」
>
枕草子 原文全集「かたはらいたきもの」
>
蜻蛉日記原文全集「かくなんと見つつふるほどに」
>
枕草子 原文全集「心ゆくもの」
>
蜻蛉日記原文全集「読経修法などして」
>
枕草子 原文全集「位こそな猶めでたき物はあれ」
>
注目テキスト
























