|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
枕草子 原文全集「雪のいと高う降りたるを/陰陽師のもとなる」 |
著作名:
古典愛好家
13,520 views |
雪のいと高う降りたるを
雪のいと高う降りたるを、例ならず御格子まゐりて、炭櫃(すびつ)に火おこして、物語などして、あつまりさぶらふに、
「少納言よ、香炉峰の雪いかならむ」
とおほせらるれば、御格子あげさせて、御簾(みず)を高くあげたれば、笑はせたまふ。人々も、
「さることは知り、歌などにさへ歌へど、思ひこそ寄らざりつれ。なほ、この宮の人にはさべきなめり」
と言ふ。
陰陽師のもとなる
陰陽師のもとなる小童こそ、いみじうものは知りたれ。祓(はらへ)などしに出でたれば、祭文などよむを、人はなほこそ聞け、ちうとたち走りて、
「酒、水、いかけさせよ」
とも言はぬに、しありくさまの、例知り、いささか主にものいはせぬこそ、うらやましけれ。さらむものがな使はむ、とこそおぼゆれ。
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
枕草子 原文全集「坤元録の御屏風こそ/節分違へなどして」
>
枕草子 原文全集「三月ばかり」
>
蜻蛉日記原文全集「二月になりぬ」
>
蜻蛉日記原文全集「かくてあまたある中にも」
>
蜻蛉日記原文全集「三月になりぬ」
>
蜻蛉日記原文全集「臨時のまつりあさてとて」
>
枕草子 原文全集「ふと心おとりとかするものは」
>
最近見たテキスト
枕草子 原文全集「雪のいと高う降りたるを/陰陽師のもとなる」
10分前以内
|
>
|
デイリーランキング