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枕草子 原文全集「職におはしますころ」 |
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著作名:
古典愛好家
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職におはしますころ
職(しき)におはしますころ、八月十余日の月あかき夜、右近の内侍に琵琶ひかせて、端近くおはします。
これかれものいひ、笑ひなどするに、廂(ひさし)の柱に寄りかかりて、ものもいはでさぶらへば、
「など、かう、音もせぬ。ものいへ。さうざうしきに」
と仰せらるれば、
「ただ秋の月の心を見侍るなり」
と申せば、
「さもいひつべし」
と仰せらる。
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