更新日時:
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枕草子 原文全集「ありがたきもの」 |
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著作名:
古典愛好家
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ありがたきもの。舅(しゅうと)にほめらるる婿。
また、姑(しゅうとめ)に思はるる嫁の君。
毛のよく抜くる銀(しろかね)の毛抜き。
主そしらぬ従者(ずさ)。
つゆのくせなき。
かたち、心ありさま、すぐれ、世にふるほど、いささかの疵(きず)なき。
おなじ所に住む人の、かたみに恥かはし、いささかのひまなく用意したりと思ふが、つひに見へぬこそかたけれ。
物語、集など書きうつすに、本に墨つけぬ。
よき草子(そうし)などはいみじう心して書けど、かならずこそきたなげになるめれ。
男、女をば言はじ、女どちも、契(ちぎ)りふかくてかたらふ人の、末までなかよき人、かたし。
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