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徒然草『花は盛りに』(花は盛りに、月は隈なきを〜)の品詞分解
著作名: 走るメロス
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徒然草『花は盛りに』の品詞分解

このテキストでは、徒然草の一節「花は盛りに」(花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは〜)の品詞分解を記しています。




現代語訳

徒然草「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは〜」の現代語訳


徒然草とは

徒然草兼好法師によって書かれたとされる随筆です。清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』と並んで「古典日本三大随筆」と言われています。



品詞分解

※名詞は省略しています。



花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは。雨に向かひて月を恋ひ、垂れ籠めて春の行方知らぬも、なほあはれに情け深し。

係助詞
盛りに、ナリ活用の形容動詞「さかりなり」の連用形
係助詞
隈なきク活用の形容詞「くまなし」の連体形
格助詞
のみ副助詞
見るマ行上一段活用「みる」の連体形
もの
かは。係助詞または終助詞
格助詞
向かひハ行四段活用「むかふ」の連用形
接続助詞
格助詞
恋ひ、ハ行上二段活用「こふ」の連用形
垂れ込めマ行下二段活用「たれこむ」の連用形
接続助詞
格助詞
行方
知らラ行四段活用「しる」の未然形
打消の助動詞「ず」の連体形
も、係助詞
なほ副詞
あはれにナリ活用の形容動詞「あはれなり」の連用形
情け深し。ク活用の形容詞「なさけふかし」の終止形




咲きぬべきほどの梢、散りしをれたる庭などこそ見どころ多けれ。

咲きカ行四段活用「さく」の連用形
強意の助動詞「ぬ」の終止形
べき推量の助動詞「べし」の連体形
ほど
格助詞
梢、
散りしをれラ行下二段活用「ちりしをる」の連用形
たる存続の助動詞「たり」の連体形
など副助詞
こそ係助詞
見どころ
多けれ。ク活用の形容詞「おほし」の已然形




歌の詞書にも、「花見にまかれりけるに、早く散り過ぎにければ。」とも、「障ることありてまからで。」なども書けるは、「花を見て。」と言へるに劣れることかは。

格助詞
詞書
格助詞
も、係助詞
「花見
格助詞
まかれラ行四段活用「まかる」の已然形
完了の助動詞「り」の連用形
ける過去の助動詞「けり」の連体形
に、接続助詞
早く副詞
散り過ぎガ行上二段活用「ちりすぐ」の連用形
完了の助動詞「ぬ」の連用形
けれ過去の助動詞「けり」の已然形
ば。」接続助詞
格助詞
も、係助詞
「障るラ行四段活用「さはる」の連体形
こと
ありラ行変格活用「あり」の連用形
接続助詞
まからラ行四段活用「まかる」の未然形
で。」接続助詞
など副助詞
係助詞
書けカ行四段活用「かく」の已然形
存続の助動詞「り」の連体形
は、係助詞
「花
格助詞
マ行上一段活用「みる」の連用形
て。」接続助詞
格助詞
言へハ行四段活用「いふ」の已然形
存続の助動詞「り」の連体形
格助詞
劣れラ行四段活用「おとる」の已然形
存続の助動詞「り」の連体形
こと
かは。係助詞または終助詞


【ちょっと復習「あはれなり」の意味は?】




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