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高校古文『東の野にかげろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ』現代語訳と解説・品詞分解 |
著作名:
走るメロス
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はじめに
ここでは、柿本人麻呂が詠んだ歌で万葉集に収録されている「東の野にかげろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ」という歌について説明していきます。
原文
東の野にかげろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ
現代語訳
東の方が、朝陽が昇ってくるので赤くなっているが、後ろを振り返って(西の方角を)見てみると、月が沈もうとしている。
解説・鑑賞のしかた
この句は、柿本人麻呂によって詠まれた句です。柿本人麻呂は飛鳥時代の歌人で、山部赤人とともに歌聖と呼ばれています。
東は「ひむがし」と読みます。東の野に「かげろひ」が立っているのが見えると詠んでいますが、この「かげろひ」とは「輝く光」のことです。つまり東の野が輝いて光って見えると言っているのですね。ではなぜ光って見えるのかというと、東から太陽が昇ってきたからです。つまり朝になろうとしているタイミングですね。このタイミングで西の方角を見てみたら、月が傾いて沈もうとしていたよと続いているわけです。
刻々と変化していく自然の姿を表現した歌です。
単語
かげろひ | 日の出、輝く光 |
かへり見 | 振り返ってみると |
品詞分解
※名詞は省略しています。
東 | ー |
の | 格助詞 |
野 | ー |
に | 格助詞 |
かげろひ | ー |
の | 格助詞 |
立つ | タ行四段活用・終止形 |
見え | マ行下二段活用・連用形 |
て | 接続助詞 |
かへり見すれ | サ行変格活用・已然形 |
ば | 接続助詞 |
月 | ー |
かたぶき | カ行四段活用・連用形 |
ぬ | 完了の助動詞・終止形 |
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