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小野小町『色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける』現代語訳と品詞分解
著作名: 走るメロス
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「色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける」現代語訳と解説

このテキストでは、古今和歌集に収録されている歌「色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける」の原文、わかりやすい現代語訳(口語訳)と解説、そして品詞分解を記しています。





古今和歌集とは

古今和歌集(こきんわかしゅう)は、平安時代前期の勅撰和歌集(ちょくせんわかしゅう)です。勅撰和歌集とは、天皇や上皇の命令により編集された和歌集のことです。


作者

小野小町(おののこまち/をののこまち)。生没年不詳。平安時代前期の歌人で、六歌仙・三十六歌仙に名を連ねた。歌の才能とその美貌で知られているが、詳細は不明。


原文

色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける


ひらがなでの読み方

いろみえで うつろふものは よのなかの ひとのこころの はなにぞありける


現代語訳(口語訳)

(草木や花であれば、色あせていく様が目に見えるけれど、)外見には見えずに色あせてしまう(変わってしまう)ものは、人の心に咲く花であったのだなぁ。



単語

形あるもの、目で見ることのできるもの
移ろふ人の心が他に動く、花の色があせる
世の中男女の恋の中
花にぞありける「ぞ~ける」で係り結びの法則


品詞分解

※名詞は省略しています。



見えマ行下二段活用・未然形
接続助詞
移ろふハ行四段活用・連体形
もの
係助詞
世の中
格助詞
格助詞
格助詞
断定の助動詞・連用形
係助詞
ありラ行変格活用・連用形
ける詠嘆の助動詞・連体形


著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。

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