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『世の中は何か常なる飛鳥川昨日の淵ぞ今日は瀬になる』 現代語訳と品詞分解・文法解説 |
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著作名:
走るメロス
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はじめに
このテキストでは、古今和歌集で詠まれている歌「雪世の中は何か常なる飛鳥川昨日の淵ぞ今日は瀬になる」の現代語訳・口語訳と解説、そして品詞分解を記しています。
原文
世の中は何か常なる飛鳥川昨日の淵ぞ今日は瀬になる
現代語訳
この世の中では、一体何が不変であるのだろうか、いやない。(例えば)飛鳥川において、昨日は淵であったところが、今日は瀬にかわっているように。
解説・鑑賞のしかた
この歌は、誰によって詠まれたかはわかっていません。世の中はつねに動いていて、同じ状態が続くことはないのだという無常感を表現した歌です。
単語
| 世の中は | この世は、現生は |
| 何か常なる | 「常に同じものがあろうか、いやない」という反語 |
| ぞ-なる | 「ぞ+連体形」で、係り結びの法則 |
品詞分解
※名詞は省略してあります。
| 世の中 | ー |
| は | 係助詞 |
| 何 | ー |
| か | 反語の係助詞 |
| 常なる | ナリ活用の形容動詞「つねなり」の連体形 |
| 飛鳥川 | ー |
| 昨日 | ー |
| の | 格助詞 |
| 淵 | ー |
| ぞ | 係助詞 |
| 今日 | ー |
| は | 係助詞 |
| 瀬 | ー |
| に | 格助詞 |
| なる | ラ行四段活用・連体形 |
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