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中国の春秋戦国時代と活躍した人物 |
著作名:
エンリケ航海王子
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はじめに
古代中国において、安定した王朝を築いた西周でしたが、その西周も次第に衰退し、中国はさまざまな勢力が跋扈する春秋戦国時代に突入します。このテキストでは、春秋戦国時代がどのようにして進展していったかを説明します。
西周の衰退
殷の滅亡後、西周は安定した長期王朝として中国に存在していました。しかし、宗族という血縁関係によって統治されていた国内で、次第に周王との血縁関係が希薄化し始めました。すると、国内の諸侯たちは西周からの独立を望むものが出てきました。
他方で、12代幽王の時に、チベット系の犬戎が外敵として現れ、紀元前770年に王は都を鎬京から東の洛邑へと遷都します。これを周の東遷といいます。以後、西周に対し東周といい、周王室の権威は次第に衰えていくことになります。
群雄割拠の時代へ
この周の東遷以降、各地の諸侯は独立を目指し拡大していくことになります。彼らは、黄河の中・下流域の中原と呼ばれる地域を中心に争いました。この群雄割拠の時代は、秦の統一まで550年間続き、前半を春秋時代(前770年~前403年)、後半を戦国時代(前403年~前221年)と呼びます。
春秋戦国時代
春秋時代には、周王室はまだ支配階層として君臨していて、各諸侯は尊皇攘夷というスローガンのもと各同盟を結び外的に備えました。尊皇攘夷とは周王を主君として仰ぎ、外敵を撃退するという意味です。
春秋時代には、春秋の五覇という有力諸侯がいました。
諸説ありますが、一般的には斉の桓公、晋の文公、楚の荘王、呉王夫差、越王勾践を指します。
(春秋時代の各国勢力図)
この覇王が勢力争いをしていた最中、晋の国が家臣の独立で韓・魏・趙という三国に分裂します。この分裂以降、下克上が激化し、周王室の権威は失われ、中国は戦国時代へと突入するのです。
戦国時代は、斉・楚・秦・燕・韓・魏・趙と言った国々が、新たに戦国の七雄として並びます。
(戦国時代の各国勢力図)
最終的に、富国強兵に務めた秦が東周王室とその他6国を滅ぼし、中国統一を達成しました。
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