manapedia
更新日時:
『かぐや姫の昇天(立てる人どもは~)』の品詞分解(敬語・助動詞など)竹取物語
著作名: 走るメロス
408,609 views
竹取物語『かぐや姫の昇天』の品詞分解・敬語の向きまで徹底解説!

このテキストでは、竹取物語の一節『かぐや姫の昇天』の「立てる人どもは~」から始まる部分の品詞分解を記しています。





前回のテキスト

『かかるほどに、宵うち過ぎて~』の品詞分解


現代語訳

『立てる人どもは~』の現代語訳


竹取物語とは

竹取物語は、平安時代初期に成立したとされる物語です。正確な成立年や作者は未詳です。


品詞分解

※名詞は省略しています。



立てる人どもは、装束の清らなること、物にも似ず。飛ぶ車一つ具したり。羅蓋さしたり。

立てタ行四段活用・已然形または命令形
存続の助動詞・連体形
人ども
は、係助詞
装束
格助詞
清らなる形容動詞・ナリ活用・連体形
こと、
もの
格助詞
係助詞
ナ行上一段活用・未然形
ず。打消の助動詞・終止形
飛ぶバ行四段活用・連体形
一つ
具しサ行変格活用・連用形
たり。存続の助動詞・終止形
羅蓋
さしサ行四段活用・連用形
たり。存続の助動詞・終止形






その中に王とおぼしき人、家に、「造麻呂、まうで来。」と言ふに、猛く思ひつる造麻呂も、物に酔ひたる心地して、うつぶしに伏せり。

代名詞
格助詞
格助詞
格助詞
おぼしき形容詞・シク活用・連体形
人、
に、格助詞
「造麻呂、
まうで来。」カ行変格活用・命令形
格助詞
言ふハ行四段活用・連体形
に、接続助詞
たけく形容詞・ク活用・連用形
思ひハ行四段活用・連用形
つる完了の助動詞・連用形
造麻呂
も、係助詞
もの
格助詞
酔ひハ行四段活用・連用形
たる完了の助動詞・連体形
心地
サ行変格活用・連用形
て、接続助詞
うつぶし
格助詞
伏せサ行四段活用・已然形または命令形
り。完了の助動詞・終止形






いはく、「汝、幼き人、いささかなる功徳を翁つくりけるによりて、汝が助けにとて、片時のほどとて下ししを、そこらの年頃、そこらの黄金賜ひて、身を変へたるがごとなりにたり。

いはく、ハ行四段活用「いふ」の未然形+接尾語「く」
「汝、代名詞
をさなき形容詞・ク活用・連体形
人、
いささかなる形容動詞・ナリ活用・連体形
功徳
格助詞
つくりラ行四段活用・連用形
ける過去の助動詞・連体形
格助詞
よりラ行四段活用・連用形
て、接続助詞
格助詞
助け
格助詞
とて、格助詞
かた時
格助詞
ほど
とて格助詞
下しサ行四段活用・連用形
過去の助動詞・連体形
を、接続助詞
そこら副詞
格助詞
年頃、
そこら副詞
格助詞
黄金
賜ひハ行四段活用・連用形
て、接続助詞
格助詞
かへハ行下二段活用・連用形
たる完了の助動詞・連体形
格助詞
ごと比況の助動詞の語幹
なりラ行四段活用・連用形
完了の助動詞・連用形
たり。存続の助動詞・終止形






かぐや姫は、罪をつくり給へりければ、かくいやしきおのれがもとに、しばしおはしつるなり。罪のかぎり果てぬれば、かく迎ふるを、翁は泣き嘆く。あたはぬことなり。はや返し奉れ。」と言ふ。

かぐや姫
は、係助詞
格助詞
つくりラ行四段活用・連用形
給へ尊敬の補助動詞・ハ行四段活用・已然形または命令形
完了の助動詞・連用形
けれ過去の助動詞・已然形
ば、接続助詞
かく副詞
いやしきシク活用の形容詞「いやし」の連体形
おのれ代名詞
格助詞
もと
に、格助詞
しばし副詞
おはしサ行変格活用・連用形・尊敬語
つる完了の助動詞・連体形
なり。断定の助動詞・終止形
格助詞
限り
果てタ行下二段活用・連用形
ぬれ完了の助動詞・已然形
ば、接続助詞
かく副詞
迎ふるハ行下二段活用・連体形
を、接続助詞
係助詞
泣き嘆く。カ行四段活用・終止形
あたはハ行四段活用・未然形
打消の助動詞・連体形
こと
なり。断定の助動詞・終止形
はや副詞
返しサ行四段活用・連用形
たてまつれ。」謙譲の補助動詞・ラ行四段活用・命令形
格助詞
言ふ。ハ行四段活用・終止形


【ちょっと復習「いやし」の意味は?】




1ページ
前ページ
1/2
次ページ


このテキストを評価してください。
役に立った
う~ん・・・
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。