|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
『九月九日憶山東兄弟(九月九日山東の兄弟を憶う)』わかりやすい現代語訳(口語訳)と解説 王維 |
著作名:
走るメロス
123,383 views |
はじめに
このテキストでは、中国の官僚・詩人王維が詠んだ漢詩「九月九日憶山東兄弟」の原文(白文)、書き下し文、現代語訳・口語訳、文法解説(七言絶句・押韻・対句の有無など)を記しています。
九月九日のことを重陽とも言い、五節句のひとつとされています。当時は菊の花をいれたお酒を酌み交わし、高台へとピクニックに行く習慣がありました。故郷からはなれて一人で九月九日をむかえた王維の気持ちが、この句には表れています。
漢文(白文)
※左から右に読んでください。
独 在 異 郷 為 異 客
毎 逢 佳 節 倍 思 親
遥 知 兄 弟 登 高 処
遍 挿 茱 萸 少 一 人
書き下し文
独 在 異 郷 為 異 客
独り異郷に在りて異客と為る
ひとりいきょうにありて いかくとなる
毎 逢 佳 節 倍 思 親
佳節に逢う毎に倍親を思う
かせつにあうごとに ますますしんをおもう
遥 知 兄 弟 登 高 処
遥かに知る兄弟高きに登る処
はるかにしる けいていたかきにのぼるところ
遍 挿 茱 萸 少 一 人
遍く茱萸を挿して一人を少くを
あまねくしゅゆをさして いちにんをかくを
現代語訳
独 在 異 郷 為 異 客
一人で異国におり、旅人の身となっている
毎 逢 佳 節 倍 思 親
節句がくるたびに、よりいっそう親兄弟のことが思いやられる
遥 知 兄 弟 登 高 処
はるかに(故郷のことを)思い浮かべる。兄弟たちは高台へとのぼり
遍 挿 茱 萸 少 一 人
みな茱萸(の枝)を(頭に)挿すが、(その輪に、私)一人が欠けているのを
■次ページ:七言絶句・押韻・対句など
1ページ
|
前ページ
|
1/2 |
次ページ |
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
論語『学而時習之(学びて時に之を習ふ)』解説・書き下し文・口語訳
>
『矛盾』の由来-わかりやすい解説と現代語訳(口語訳)-
>
正岡子規『送夏目漱石之伊予』現代語訳・書き下し文と解説
>
論語 学而第一『子曰。學而時習之。(学びて時に之を習ふ)~』の書き下し文と現代語訳
>
史記『刎頸之交・刎頚の交わり』(既罷帰国〜)現代語訳・書き下し文と解説
>
デイリーランキング