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古文単語「なだらかなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「なだらかなり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
未然形 | なだらかなら | ◯ |
連用形 | なだらかなり | なだらかに |
終止形 | なだらかなり | ◯ |
連体形 | なだらかなる | ◯ |
已然形 | なだらかなれ | ◯ |
命令形 | なだらかなれ | ◯ |
滑らかである、角がたっていない。
[出典]:宇津保物語
「なだらかなる石...」
[訳]:角がたっていない石...
「なだらかなる石...」
[訳]:角がたっていない石...
(性格や心が)
穏やかだ、温和である。
[出典]:桐壷 源氏物語
「 様、容貌などのめでたかりしこと、心ばせのなだらかにめやすく、憎みがたかりしことなど、今ぞ思し出づる。」
[訳]:姿態や容貌などが素晴しかったこと、気立てが穏やかで感じがよく、憎むにも憎めない人であったことなどを、今となってお思い出しになる。
「 様、容貌などのめでたかりしこと、心ばせのなだらかにめやすく、憎みがたかりしことなど、今ぞ思し出づる。」
[訳]:姿態や容貌などが素晴しかったこと、気立てが穏やかで感じがよく、憎むにも憎めない人であったことなどを、今となってお思い出しになる。
平穏である、無事である。
[出典]:若菜上 源氏物語
「片去り憚るさまにて過ぐしたまへばこそ、事なくなだらかにもあれ...」
[訳]:遠慮し気がねする様子でお過ごしになっているからこそ、何ごともなく平穏であるのに...
「片去り憚るさまにて過ぐしたまへばこそ、事なくなだらかにもあれ...」
[訳]:遠慮し気がねする様子でお過ごしになっているからこそ、何ごともなく平穏であるのに...
体裁がよい、無難である、程よい。
(言葉や文字が)
すらすらとしている、流暢だ。
[出典]:時平 大鏡
「歌や詩などをいとなだらかに...」
[訳]:和歌や漢詩などをたいへん流暢に...
「歌や詩などをいとなだらかに...」
[訳]:和歌や漢詩などをたいへん流暢に...
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