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万葉集『天地の分かれ し時ゆ神さびて高く貴き駿河なる~』 現代語訳と品詞分解
著作名: 走るメロス
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はじめに

このテキストでは、万葉集に収録されている歌、
天地の分れし時ゆ 神さびて 高く貴き駿河なる不尽の高嶺を 天の原振りさけ見れば
渡る日の影も隠らひ照る月の光も見えず
白雲もい行きはばかり時じくそ雪は降りける
語り継ぎ言ひ継ぎ行かむ不尽の高嶺は

の原文・現代語訳(口語訳)・品詞分解そしてその解説を記しています。



※万葉集は、奈良時代末期に成立したとみられる日本に現存する最古の和歌集です。平成の次の元号である「令和」(2019年5月1日〜)の由来となった『梅花の歌三十二首并せて序』をはじめ、天皇や貴族、役人や農民など様々な身分の人々が詠んだ4500以上の歌が収録されています。

原文

天地の分れし時神さびて 高く貴き駿河なる不尽の高嶺を 天の原振りさけ見れば
渡る日の 影も隠らひ 照る月の 光も見えず
白雲も い行きはばかり 時じくそ雪は降りける
語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ 不尽の高嶺は


現代語訳(口語訳)

天と地の分かれたときから、神々しく高く貴い、駿河の国にある富士山の高嶺を、大空はるかに振り仰いで見ると、空を渡る太陽も隠れて、夜空に照る月の光も見えない。

白雲も富士に行く手を阻まれて、いつでも雪が降り積もっている。

後世の人たちにも語り伝え、語り継いで行こう、この富士山のことを。



解説・鑑賞のしかた

この歌は、富士さんの雄大さをたたえた歌です。世の始まりから現代にいたるまでの富士山の美しさを説明しています。反歌である「田子の浦ゆうち出でてみれば真白にそ不尽の高嶺に雪は降りける」は、富士山がどのように美しいのかを細かく説明したものです。

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