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西行法師『年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山』現代語訳・句切れ・品詞分解
著作名: 走るメロス
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歌の意味と読み、現代語訳、単語、品詞分解

このテキストでは、新古今和歌集に収録されている歌「年たけてまた越ゆべしと思ひきや命なりけり小夜の中山」の原文、わかりやすい現代語訳・口語訳、解説(句切れなど)、歌が詠まれた背景や意味、そして品詞分解を記しています。



新古今和歌集とは

新古今和歌集(しんこきんわかしゅう)は、鎌倉時代初期に編纂された勅撰和歌集(ちょくせんわかしゅう)です。勅撰和歌集とは、天皇や上皇の命令により編集された和歌集のことです。


原文

年たけて また越ゆべしと 思ひきや 命なりけり 小夜の中山


ひらがなでの読み方

としたけて またこゆべしと おもひきや いのちなりけり さやのなかやま



現代語訳(口語訳)

年老いてから、この山をまた超えることができる(旅ができる)と思っただろうか、いや思いはしなかった。小夜の中山を越えることができるのは、命があるからこそだなぁ。


解説・鑑賞のしかた

この歌の詠み手は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武士、僧侶、歌人であった西行法師(さいぎょうほうし)です。

当時、都から関東に行くには、鈴鹿(三重)、小夜の中山(静岡)、箱根(神奈川)と3つの難所を越えなければならず、大変な苦労をしました。西行が晩年、関東へ旅をした際の「こうやって難所の山を再び越えることができるのも今まで生きてこられたからだ」という喜びが、この歌から感じることができます。


主な技法・単語・文法解説

単語

年たけ「たく」は、時が経つ、歳をとるという意味



句切れ

三句切れ、四句切れ


品詞分解

※名詞は省略しています。



たけカ行下二段活用・連用形
接続助詞
また副詞
越ゆヤ行下二段活用・終止形
べし可能の助動詞・終止形
格助詞
思ひハ行四段活用・連用形
過去の助動詞・終止形
反語を表す終助詞
なり断定の助動詞・連用形
けり詠嘆の助動詞・終止形
小夜
格助詞
中山



著者情報:走るメロスはこんな人

学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。

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