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鎬京とは わかりやすい世界史用語295 |
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著作名:
ピアソラ
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鎬京は、西周時代(前11世紀~前770年)の首都でした。鎬京は現在の陝西省西安市の西方、渭水流域に位置していたと考えられています。
鎬京は、周の武王が殷を滅ぼした後に父文王の都であった酆から遷都した場所です。酆は渭水の支流である灃水の西岸、西安市の西南西約20kmの地域にあったとされています。一方、鎬京は灃水の東岸の鎬京観から普渡村に及ぶ地域にあったと推定されています。
1950年代後半から1960年代にかけて、この一帯で行われた発掘調査により、西周時代の瓦や墓が発見されました。特に普渡村の北の洛水村では、大量の西周瓦や白灰を塗った土壁の破片が出土し、この地域に瓦葺きの大規模な建築物が存在していたことが推定されています。また、住居址や窯址、副葬品を伴う西周墓なども発見されています。
しかし、鎬京の遺構そのものは漢の武帝時代に行われた大規模な土木工事により破壊されてしまったため、都城の正確な位置や規模は不明です。周は中原地方を支配するため、副都として洛邑(後の洛陽)を建設していました。鎬京を宗周、洛邑を成周と呼ぶ場合もあります。
前770年、北方の遊牧民族である犬戎に鎬京が占領され、国王の幽王が殺害されて西周は滅亡しました。幽王の王子が逃れて洛邑に移り、東周を開きました。東周時代には旧都の鎬京は荒廃し、消滅してしまいました。その後、鎬京の地の東方に秦の咸陽、漢の長安、隋の大興城が次々と建設され、現在の西安市はその隋の大興城の位置にあたります。
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