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細胞の構造・細胞質の役割とその働き |
著作名:
gg佐藤
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前回のおさらい
前回のテキストでは、細胞は核と細胞質から成ると説明しましたね。今回は細胞質のお話です。
細胞質
細胞質は、細胞内基質というプールのなかに、細胞小器官とよばれる構造物がいくつか浮かんでいる形をとっています。では、代表的な細胞小器官を紹介しますね!
ミトコンドリア
米粒みたいな形の構造物で、外膜・内膜という二重の膜でおおわれており、内膜はクリステと呼ばれるひだひだを形成しています。
このミトコンドリアの中にはたくさんの酵素があって、グルコースなどの有機物がミトコンドリア内で化学反応(専門用語で好気呼吸という)をおこして、 ATP(エネルギー)が産生されます。
ミトコンドリアがあるから、我々はエネルギーを作り出すことができるのですね!
ゴルジ体
薄い膜で囲まれた平ぺったい袋が何層にも重なり、その周りに小さな球状の袋が集まった形をしています。
ゴルジ体は神経細胞(脳細胞など)や腺細胞(胃の細胞みたいに、液体を出す細胞)でたくさん見られ、 タンパク質を細胞外に分泌する役目があります。
中心体
核の近くにあり、中には中心小体という2個の玉があります(中心体の中には、中心小体がある、と覚えよう)。動物にはみんなありますが、植物だとコケ、シダなど一部にしか存在しません。
細胞分裂したいときに2個の中心小体が核をはさんで両側に移動して、細胞分裂の準備をします。
色素体
おもに植物がもっています。葉緑体、有色体、白色体、アミロプラストの4つを覚えよう!
■①葉緑体
これはミトコンドリアよりもやや大きい袋です。米粒ではなく、ソラマメのような感じですね。
なかは、チラコイドという小さな円盤が重なっていて、これをグラナといいます。葉緑体が緑色に見えるのはこのグラナの色のためです。グラナとグラナの間はストロマというゼリーで埋められています。
「 葉緑体は光合成(光と二酸化炭素を吸収して酸素と糖分を作る)に大切」と小学校で聞いたことがあると思います。葉緑体のなかで光を吸収しているのが、クロロフィル、カロテノイドといった色素だということも覚えましょう。
■②有色体
カロテンやキサントフィルといった橙色・黄色の色素を含み、ニンジン・ミカン・タンポポの色を作っています。
■③白色体
名前のまま、白色の色素体で、根や地下茎に含まれます。 葉緑体でつくった糖質を蓄え、アミノ酸を合成しています。
■④アミロプラスト
デンプンの合成を行います。
■細胞壁
細胞は細胞膜でおおわれているとお話ししましたが、植物ではさらにその外側を細胞壁が囲んでいます。 より頑丈に細胞を守ってくれているわけですね!
■液胞
植物には液胞といわれる大きな袋があり、この中には水が含まれていて、細胞の水分の調節に関係しているといわれています。
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