更新日時:
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ATPとADPの特徴とその違い |
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著作名:
gg佐藤
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同化と異化の単元で、「エネルギーを使う」、とか、「エネルギーを生み出す」、という風に、「エネルギー」という言葉が何度も出てきましたね。
私たちはふだん「エネルギー」という言葉を何気なく漠然と口にしますが、実際に目で見たことのある人は誰もいないでしょう。「エネルギーって何でできてるの?」「どんな形してるの?」「エネルギーって、結局何なの?」と誰かに聞かれたらどう答えますか?困りますよね・・・。それを明らかにするのがこの章です!
実は、エネルギーは生物体の中で「ATP( アデノシン3リン酸)」と呼ばれる形で、蓄えられているのです!つまり、「エネルギーの塊=ATP」と考えてもらってよいでしょう。ここで、ATPという言葉を使って光合成と呼吸の話をもう一度復習してみましょう。
例えば光合成は、ざっくり言うと「光合成とは、光というエネルギーを使って、二酸化炭素と水という簡単な物質から、炭水化物という複雑な物質を作ること」となります。
これをより正確に言うと、次のようになります。
光合成とは、光というエネルギーを使ってまずATPというエネルギーの塊を合成して、ついでATPのエネルギーを使って二酸化炭素と水という簡単な物質から、炭水化物という複雑な物質を作ること
また呼吸については、前の章では、「体内の筋肉を分解して口から二酸化炭素や水蒸気を吐き出す代わりに、走るためのエネルギーを得ている」とざっくり説明しました。
これを正確に言うとこうです。
体内の筋肉を分解して口から二酸化炭素や水蒸気を吐き出す代わりにエネルギーを得ていて、このエネルギーをいったんATPというエネルギーの塊に合成して、ついでATPのエネルギーを使って走るなどの生命活動を行っている
これでATPというものが何か少し理解できましたか?
ようはATPとはエネルギーの貯金箱で、複雑なものを合成したり生命活動を行ったりとエネルギーが必要な時に、生物はこの貯金箱からエネルギーをとり出してきて使うわけです!
そしてATPのエネルギーがどんどん使われていくと、ATPは「ADP(アデノシン2リン酸)」というものに化けます。ようはADPは使い古しのボロボロATPって事です。
となると、カンのいい方はわかりますよね?再び光エネルギーが入ってきたり、筋肉が分解してエネルギーが生み出されたりすると、ADPはATPに生まれ変わるのです。
こうやってATPはなくなることなく、使われてはリサイクルされていくのですね!生物の世界は本当によくできています・・・。
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