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宗教改革3 ~フランス宗教改革とユグノー戦争~
著作名: エンリケ航海王子
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ユグノー戦争の終結とナントの勅令

ユグノー戦争は、フランス全土に多数の被害者を出していましたが、戦争のさなか時の国王アンリ3世が暗殺されると、ヴァロワ朝は断絶します。

その後、ブルボン家のナバラ王アンリがアンリ4世として即位し、ブルボン朝が開始されました。

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(アンリ4世像)

アンリ4世はユグノー戦争を終結するために、即位と同時にカトリックへと改宗します。また、1598年にナントの勅令を発布し、新教徒に旧教徒と同じ権利を与え、ヨーロッパではじめて、個人の信仰の自由を認めました。その結果、ユグノー戦争は鎮静化し、フランスは国家統一へと向かい始めます。

アンリ4世は激動のユグノー戦争を終結させ、近代フランスの礎を築いた功績から、現在でも「良王アンリ」として親しまれています。


おわりに

フランスは宗教改革の発祥ではありませんでしたが、宗教改革運動が波及した結果、多くの犠牲者を出す内乱に突入しました。フランスでの宗教改革は、特に政治的な要素と深く結びつき、多くの犠牲者を出しながら進展していったのです。



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