エル・ニーニョ現象と、それが世界の気候に与える影響
ここでは、
エル・ニーニョ現象の特徴と、それが世界の気候に与える影響について説明します。
エル・ニーニョ現象の特徴
エルニーニョ現象とは、東太平洋の赤道付近(ガラパゴス諸島付近、あるいはペルー沖)で
海水温が上昇する現象のことを言います。この理由についてはまだ解明されてはいません。
数年に1度起こるこの現象は、ペルーに大雨をもたらし、漁獲量が大きく減少して漁業に大きな被害を与えます。
当初は、南米沖のみで起こる現象とされていましたが、近年、
エル・ニーニョの発生に伴って世界各地に大きな影響を与えていることがわかっています。
日本・世界各地に与える影響
エル・ニーニョ現象起こった年のデータをみてみると、
日本では暖冬・冷夏になることが多いようです。特に1993年にエル・ニーニョの影響で起こったとされる大冷夏では、米が育たなく海外から米を輸入するといった事態も起こりました。
世界に目を向けてみると、南米沖に面するペルーやボリビアでは、雨量が増えます。
またオーストラリアでは雨量の減少によって干ばつがおき、ヨーロッパでは大寒波がエルニーニョの発生と同時に起こっていることがわかります。
しかしながら、エル・ニーニョが起こったからこのような現象が必ず起こるというわけではないようです。