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18_80 東アジア世界の形成と発展 / 東アジア文化圏の形成(隋・唐帝国と諸地域)

靺鞨人とは わかりやすい世界史用語683

著者名: ピアソラ
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靺鞨人とは

靺鞨(まっかつ)人は、古代から中世にかけて現在の東北アジアに住んでいたツングース系の民族です。彼らは主に黒水靺鞨(こくすいまっかつ)と粛慎靺鞨(しゅくしんまっかつ)の二つの主要なグループに分かれていました。黒水靺鞨はアムール川沿いに、粛慎靺鞨は松花江沿いに住んでいました。

靺鞨人は農耕を主な生業としており、大豆、小麦、粟、米などを栽培していました。また、豚の飼育や狩猟も行っており、豚肉を好んで食べていました。彼らは豚や犬の皮を使った衣服を着用していたことでも知られています。

靺鞨人は、698年から926年にかけて存在した渤海国の主要な人口を構成していました。渤海国は、現在の中国東北部、ロシア極東部、朝鮮半島北部にまたがる広大な領域を支配していました。渤海国の滅亡後、靺鞨人の歴史的な痕跡は少なくなりますが、彼らは後に女真族の祖先となり、17世紀に満州族として清朝を建国しました。渤海国を建国した南の粟末部と、後に女真族となって金朝・満洲民族となり、清朝を建国した北の黒水部の2つが主要な部族がありました。

靺鞨人の文化は、農耕と狩猟を中心とした生活様式に加え、独自の衣服や食文化が特徴的でした。彼らはまた、石や木を使った道具を製作し、住居は主に木造の家屋でした。

靺鞨人の名前は、中国語の「靺鞨(まっかつ)」という表記に由来します。この名前は、靺(まっ)が「靴下」、鞨(かつ)が「靴」を意味し、靺鞨人の衣服や生活様式を反映しています。また、靺鞨人は「靺羯(まっかつ)」とも記録されいます。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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