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18_80 アジア・アメリカの古代文明 / 中国の古典文明(殷・周の成立から秦・漢帝国)

半坡遺跡とは わかりやすい世界史用語275

著者名: ピアソラ
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半坡遺跡とは

半坡遺跡は、中国の黄河流域、西安市の東に位置する新石器時代の考古学的な遺跡です。1953年に施行邦が発見し、約6700年から5600年前、すなわち紀元前4700年から3600年にかけてのものとされています。この遺跡は、約5から6ヘクタールの範囲に及び、防御用の堀に囲まれた複数の整然とした集落の跡が残されています。住居は円形で、土と木を使って建てられ、茅葺きの屋根が特徴です。低い基礎の上に建てられており、共同墓地があることが示されています。

半坡遺跡は、半坡文化の代表的な遺跡であり、この文化は楊紹文化の初期段階に位置づけられています。楊紹文化は、紀元前4千年紀から3千年紀にかけて黄河流域で栄えた文化で、半坡遺跡に類似する考古学的な遺跡は「半坡期」と呼ばれています。半坡遺跡は1954年から1957年にかけて発掘されました。

半坡文化は、中国で初めて陶器の車輪を使用した文化として知られており、他の文化では引き続き手捏ね技術が用いられていた一方で、陶器の車輪は楊紹時代の終わりに一般化しました。また、中国で最初の陶器窯も半坡で見つかっています。半坡の陶器はしばしば幾何学的なデザインが施され、動物や人間の形を模した図柄が特徴です。

半坡遺跡の陶器は、赤い粘土で全体が覆われ、黒で幾何学的な図案が描かれています。これらの図案は、一般的に丸い人間の頭とその周りにいくつかの魚が描かれていることが多いです。丸い人間の頭には、上部に三角形のデザインが施されています。

現在、半坡遺跡は西安半坡博物館として一般公開されており、1958年に建設されたこの博物館は、発掘された遺物を保存し、展示するための施設です。この博物館は、中国で最初の考古学的な発掘現場に特化した博物館として知られています。
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『世界史B 用語集』 山川出版社

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