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史記『背水之陣(平旦、信建大将之旗鼓〜)』現代語訳(口語訳)・書き下し文とその解説
著作名: 走るメロス
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現代語訳(口語訳)

夜明け頃に、韓信は大将ののぼり旗を立て、太鼓を打ち鳴らしながら井陘の入り口を出ました。
趙の軍は砦を開放してこれを迎撃し、激しく戦ってしばらく時間がたちました。

ここで韓信と張耳は、負けたふりをして旗や太鼓を捨てて、川岸に陣取った軍へと逃げました。
川岸の軍は陣を開いてこれ(韓信・張耳ら)を迎え入れて、また激しく戦いました。
趙軍は思ったとおり砦を空にして漢軍の旗と太鼓を争奪し、韓信と張耳を追ってきました。
韓信と張耳はすでに川岸の軍に入り、(漢)軍は皆死を覚悟して戦い、打ち破ることができないでいます。

韓信が先行させた兵二千騎は、そろって趙軍が砦を空にして戦利品を追い求めているのをうかがって、馬を走らせて趙軍の砦に入り、趙軍の旗をすべて抜いて、漢の赤いのぼり旗二千枚を立てました。

趙軍はすでに勝つことはできず、韓信らを捉えることができません。
趙軍は(砦に)帰還しようとしました。
(趙軍は)砦が漢の赤いのぼり旗ばかりだったので大変驚いて、(そこで)漢軍がすでに趙軍の王や将軍を捉えてしまったと思ったのです。
(趙軍の)兵はとうとう乱れて逃げ出しました。
趙の将軍はこれ(逃走する者)を斬ったのですが、(逃げることを)禁ずることはできませんでした。
こうして漢の兵士たちは(趙軍を)挟み撃ちにし、大いに打ち破って趙軍を捕虜とし、成安君を泜水のほとりで斬首して、趙王の歇を捕虜にしたのです。

単語・文法解説

平旦夜明け頃
良久「ややひさし」と読み、「しばらく」と訳す
水上軍「水上」は「みずのほとり」と読み、「川岸に陣をとった軍」と解釈する
争漢鼓旗戦利品として漢の旗や太鼓をとりあった
不能得信等「能」は英語でいう「can」。「不能」で「あたはず」と読み、「〜できない」と訳す
以為「おもへらく」と読み、「〜と思った」と訳す
虜・禽どちらも「とりこ」と読み、「捕虜」の意味





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