連立3元1次方程式とは
・x+y=4
・x−y=2
この2つの1次式を満たすxとyの値をもとめるには、
連立方程式を解けばよかったですね。これまで学習してきた連立方程式は、基本的に文字が2つ、式が2つの組み合わせでした。
今回は、文字が3つ式が3つの
連立3元1次方程式の解き方について、問題を一緒に解きながら解説します。
練習問題
問題 次の3元1次方程式を解きなさい
①:x+y+z=9
②:2x+3y−2z=5
③:3x−y+z=7
■2つの式を選んで、文字を1つ消す
まず、①、②、③の中から好きな式を2つ選んで、x、y、zのうち1つを消していきましょう。文字を消すとは、連立方程式の解き方でやったように、
①+②や②−③をして消去するということです。(慣れてくると計算がしやすい式を選びますが、まずは好きな式を選んでやってみましょう。)
ちなみにこれを2セットやります。
■①と③
まずは①と③を使ってzを消していきます。
zを消すためには、①−③をすればいいですね。なぜ引き算をするかがわからない人は、テキスト「
加減法:連立方程式の解き方」を見返しておきましょう。
①−③をすると、−2x+2y=2
整理して、
x−y=−1 ー④
■①と②
上の計算でzが消去できたので、ここでもzが消えるように工夫をします。zの係数がそろっていないので、
①を2倍してzの係数をそろえてから計算をしましょう。
①×2+②より
4x+5y=23 ー⑤
■出てきた2つの式を連立方程式として解く
式を選んで文字を1つ消すを2セット行うと、新しい式が2つ出てきたと思います。ここでは④と⑤ですね。2つの式ができたら、これらの式を連立方程式として解いていきます。
④:x−y=−1
⑤:4x+5y=23
④×4−⑤より、−9y=−27
整理して、y=3
これを④に代入すると
x−3=−1
x=2
最後に、①にx=2、y=3を代入すると、z=4が求まります。
答えがあっているか確かめましょう
文字を満たす値が求まったら、その値が正しいか確かめをしましょう。
確かめには、問題で与えられた式にx=2、y=3、z=4を代入してみて、式が成り立つかどうかを確認すればOKです。
②"2x+3y−2z"にx=2、y=3、z=4を代入すると
2×2+3×3−2×4=5
③"3x−y+z"に x=2、y=3、z=4を代入すると
3×2−3+4=7
となり、すべての式が成り立ちます。
よってこれらの値は正しいということが確認できましたね。