図のように、密閉した容器の中にスチールウールをいれて、容器の中で燃焼させます。そして燃焼させる前と後とで、容器を含めた全体の重さがどれほど変化したのかを確認してみましょう。
スチールウール(鉄)+酸素→酸化鉄
鉄を燃やすと、酸化して酸化鉄になるんでしたね。このとき反応前と反応後とでは
全体の重さに変わりがありません。これは酸化する際につかった酸素が、あらかじめ密閉された容器の中にあった酸素だからです。
仮に密閉していない容器の中でスチールウールを燃焼すると、反応に使う酸素は容器の外から得るので、全体の重さはかわってきます。
どのような化学変化が起こっても、全体として反応前の質量と反応後の質量が変わらないことを、
質量保存の法則と言います。