平面上を移動する点の速度と加速度
平面上を移動する点Aの、時刻tにおける座標を(x、y)とします。このとき点Aにおいて、
時刻tにおける速度

その大きさを
時刻tにおける加速度

その大きさを
以上のように定めたとき、これらの値は以下の公式によって求めることができます。
問題
xy=9上を動く点Aから、y軸上に垂線ABを引きます。Bがy軸上を毎秒3の速度で動くようにAは動きます。Aが(3、3)を通過するときの速度と加速度を求めてみましょう。
速度
まず、xとyはtについての関数であることからxy=9をtについて微分してみます。すると
また、設問より速度が3なので

…①
(※数直線場を動く点の速度の公式でしたね。)
①を代入して

…②
xy=9なので、x=3、y=3を②に代入しみます。

…③
このことから速度は
加速度
次に、先ほど求めた①と②の両辺をtについて微分してみます(
第2次導関数を求めます。)
①より
②より

…④
Aが(3、3)を通過するときの速度を求めるので「y=3」、そして①と③を④に代入します。
よって点Aの加速度は
となります。
計算がややこしいかもしれませんが、今までやってきたことの積み重ねです。
ここでつまづいた人は、どの箇所がわかっていないのかを自分で分析してみましょう。