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生物基礎 体液とその役割~リンパ液~
著作名: gg佐藤
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前回のおさらい

前回、前々回と2回にわたって、体液の種類(血液組織液、リンパ液)とその役割について述べてきました。今回はその最終回、リンパ液についてです。

リンパ液

リンパ液とは、リンパ管を流れる体液のことです。もともとは血しょうから生じた組織液がリンパ管の中に取り込まれた液体で、それらの成分は非常に似ています。

リンパ管とは血液に沿って走っている管のことですが、このリンパ管を通るリンパ液には次の役割があります。



リンパ液の役割

免疫

リンパ管の中には、リンパ節と呼ばれる関所みたいなものがいくつもあります。
このリンパ節にはリンパ液が体内から集めてきた最近や病原体が集まり、ここで除去をされるわけです。はやりのリンパマッサージとは、このリンパ節の流れをよくしてあげることなんですね。

このリンパ節に病原体が集まると、リンパ節は肥大します。(腫れます)。風邪などで首元が腫れるのはこのためです。(首元にもリンパ節があるため)。
ちなみにがん細胞もこのリンパ液にのって広がるので、リンパ節を調べることで、どこまでがん細胞が広がっているのかを知ることができます。



トリビア

無脊椎動物にはリンパ管がないので、血管から出てきた体液はすべて組織液になります。

まとめ

以上3回にわたってみてきた体液でしたが、理解できたでしょうか?
自分たちの知らないところで、体は毎日せっせと働いてくれています。その働きを勉強していくのも生物を学習する1つの醍醐味と言えるのではないでしょうか。

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