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プリニウスとは わかりやすい世界史用語1173 |
著作名:
ピアソラ
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プリニウスとは
プリニウス、本名ガイウス・プリニウス・セクンドゥスは、紀元23年または24年に現在のイタリア北部、コモで生まれ、79年にヴェスヴィオ火山の噴火によって亡くなったローマの著述家、自然主義者、軍人です。彼は特に『自然史』という百科事典的な著作で知られており、この作品は古代ローマの知識を集約したもので、全37巻から成り立っています。彼の著作は中世にも科学的な権威として広く受け入れられました。
生涯と背景
プリニウスは裕福な騎士階級の家庭に生まれ、ローマで教育を受けた後、47年に軍に入隊し、ドイツで軍務を果たしました。彼は騎兵隊の指揮官として昇進し、その後ローマに戻って法律を学びました。また、スペインやガリア(現在のフランス)などの州で財務官(プロクーラトール)としても活動しました。彼はヴェスパシアヌス帝と親しい友人関係にあり、彼の治世下で多くの公職を歴任しました。
主要な業績
プリニウスの最も重要な著作である『博物誌』は、天文学、地理学、生物学、植物学、医学などの幅広いテーマを扱っています。彼は多くの情報を集め、その内容を整理して提供しました。この著作は古代ローマ時代の知識と信念を反映し、その後の百科事典や科学的著作に大きな影響を与えました。
死因とその影響
79年8月24日、プリニウスはヴェスヴィオ火山の噴火による災害救助活動中に亡くなりました。彼はナポリ湾で艦隊を指揮しており、噴火によって発生した異常な雲を見て市民を助けるために上陸しましたが、有毒ガスにより窒息死したとされています。彼の死は後の歴史家たちによって語られ、多くの人々に記憶されることとなりました。
文化的および科学的意義
プリニウスの『博物誌』は、その内容が多岐にわたるため、古代ローマ時代の文化や科学技術についての貴重な情報源となっています。特に農業技術や植物学に関する記述は重要であり、中世以降も多くの学者によって参照されました。また、彼が記録した情報には神話や伝説も含まれており、それらが後世にどのように影響を与えたかについても研究が行われています。
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