|
|
|
更新日時:
|
|
![]() |
古文単語「ふす」の意味・解説 |
著作名:
走るメロス
184 views |
「ふす」の意味・使用例
このテキストでは、古文単語「ふす」の意味、解説とその使用例を記している。
「ふす」には
①伏す/臥す(サ行四段活用/サ行下二段活用)
②賦す(サ行変格活用)
③補す(サ行変格活用)
などの用法がある。
①伏す/臥す
①サ行四段活用
■意味1:自動詞
うつぶせになる、ひれふす、倒れ伏す。
■意味2:自動詞
横になる、寝る。
[出典]:枕草子 清少納言
「御前なる人々、一人二人づつ失せて、御屏風・御几帳のうしろなどにみな隠れ ふしぬれば...」
[訳]:仕えている女房たちは、一人二人ずつ退出して、御屏風や御几帳の後ろなどに皆隠れて寝てしまいましたので...
「御前なる人々、一人二人づつ失せて、御屏風・御几帳のうしろなどにみな隠れ ふしぬれば...」
[訳]:仕えている女房たちは、一人二人ずつ退出して、御屏風や御几帳の後ろなどに皆隠れて寝てしまいましたので...
■意味3:自動詞
隠れる、潜む、隠れ住む。
[出典]:平家物語
「草の深いに伏さうどて、播磨の鹿は丹波へ越えて...」
[訳]:草の深いところに隠れようと思って、播磨にいる鹿は丹波へ越えて行き...
「草の深いに伏さうどて、播磨の鹿は丹波へ越えて...」
[訳]:草の深いところに隠れようと思って、播磨にいる鹿は丹波へ越えて行き...
②サ行下二段活用
■意味1:他動詞
横にさせる、寝かせる。
[出典]:源氏物語 紫式部
「つひにこれを尋ねとりて、夜もあたり近く、ふせたまふ。」
[訳]:しまいにこれ(猫)を手に入れて、夜も自分の側に、寝かせなさる。
「つひにこれを尋ねとりて、夜もあたり近く、ふせたまふ。」
[訳]:しまいにこれ(猫)を手に入れて、夜も自分の側に、寝かせなさる。
■意味2:他動詞
うつむかせる。
[出典]:源氏物語 紫式部
「亡き親の面をふせ、影をはづかしむるたぐひ多く聞こゆる。」
[訳]:亡き親の顔をうつむかせて、死後の名誉を汚すような例がたくさん聞かれる。
「亡き親の面をふせ、影をはづかしむるたぐひ多く聞こゆる。」
[訳]:亡き親の顔をうつむかせて、死後の名誉を汚すような例がたくさん聞かれる。
■意味3:他動詞
押さえつける、押し倒す。
■意味4:他動詞
隠す、潜ませる。
[出典]:古今和歌集
「主聞きつけて、かの道に夜ごとに人を伏せて守らすれば...」
[訳]:主人が聞きつけて、例の道に毎晩人を潜ませて見張らせたので...
「主聞きつけて、かの道に夜ごとに人を伏せて守らすれば...」
[訳]:主人が聞きつけて、例の道に毎晩人を潜ませて見張らせたので...
②賦す
サ行変格活用
■意味:他動詞
題を割り当てられて漢詩などをつくる、割り当てる。
③補す
サ行変格活用
■意味:他動詞
任命する。
このテキストを評価してください。
役に立った
|
う~ん・・・
|
※テキストの内容に関しては、ご自身の責任のもとご判断頂きますようお願い致します。 |
|
古文単語「よろし/宜し」の意味・解説【形容詞シク活用】
>
古文単語「かうぶる/被る/蒙る」の意味・解説【ラ行四段活用】
>
古文単語「すはや」の意味・解説【感動詞】
>
古文単語「こころもとなし/心許なし」の意味・解説【形容詞ク活用】
>
古文単語「もてあそぶ/弄ぶ/玩ぶ/翫ぶ」の意味・解説【バ行四段活用】
>
最近見たテキスト
古文単語「ふす」の意味・解説
10分前以内
|
>
|
注目テキスト