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古文単語「こがる/焦がる」の意味・解説【ラ行下二段活用】
著作名: 走るメロス
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「こがる/焦がる」の意味・活用・使用例【ラ行下二段活用】

このテキストでは、ラ行下二段活用の動詞「こがる/焦がる」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ラ行下二段活用

未然形こがれ
連用形こがれ
終止形こがる
連体形こがるる
已然形こがるれ
命令形こがれよ


意味1:自動詞

焦げる、焼かれて変色する

[出典]:真木柱 源氏物語
「昨夜のは焼けとほりて、うとましげに焦がれたるにほひなどもことやうなり。」

[訳]:昨夜の(灰をかけた直衣)には焼け穴ができて、気味悪く焦げた臭いなども異様である。


意味2:自動詞

香をたきしめる

[出典]:太平記
「取る手もくゆるばかりに焦がれたる紙に...」

[訳]:取りあげる手まで香が立ち上るほどに香をたきしめた紙に...


意味3:自動詞

恋焦がれる

[出典]百人一首 権中納言定家
「来ぬ人を まつほの浦の 夕凪に 焼くや藻塩の 身もこがれつつ」

[訳]:逢いに来てくれない人を待ち、松帆の浦の夕凪の頃に海辺で藻塩をじりじりと焼く火のように、私は身がこがれんばかりにあなたのことを恋い慕い続けているのです。


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