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百人一首6『かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞふけにける』現代語訳と解説(係り結びなど) |
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著作名:
走るメロス
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百人一首(6)大伴家持/歌の意味と読み、現代語訳、単語、品詞分解、覚え方
かささぎの 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける
このテキストでは、(小倉)百人一首に収録されている歌「かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞふけにける」の現代語訳・口語訳と解説(係り結び、句切れの有無など)、歌が詠まれた背景や意味、そして品詞分解を記しています。この歌は、百人一首の他に、新古今和歌集にも収録されています。
百人一首とは
百人一首は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活動した公家・藤原定家が選んだ和歌集です。100人の歌人の和歌を、1人につき1首ずつ選んで作られています。百人一首と言われれば一般的にこの和歌集のことを指し、小倉百人一首(おぐらひゃくにんいっしゅ)とも呼ばれます。
暗記に役立つ百人一首一覧
以下のテキストでは、暗記に役立つよう、それぞれの歌に番号、詠み手、ひらがなでの読み方、そして現代語訳・口語訳を記載し、歌番号順に一覧にしています。
※暗記に役立つ百人一首一覧
原文
(※1)かささぎの 渡せる橋に 置く霜の 白きを見れば (※2)夜ぞふけにける
ひらがなでの読み方
かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける
現代語訳
■その1
かささぎが(天の川に)渡した橋に降りた霜が白いのを見ると、夜が更けたのだな(と感じます)
■その2
宮中の御階に降りた霜が白いのを見ると、夜が更けたのだな(と感じます)
解説・鑑賞のしかた
この歌の詠み手は、奈良時代の公卿大伴家持(おおとも の やかもち)です。三十六歌仙の一人で、万葉集の編纂に関わった歌人としても知られます。百人一首では中納言家持(ちゅうなごんやかもち)の名前で収録されています。
この歌には、以下の2つの解釈があります。
■その1
「かささぎの橋」とは、織姫と彦星が再会する七夕の夜に、織姫が天の川を渡れるよう、かささぎ(カラス科の鳥)が翼を並べて作ると言われる想像上の橋のことです。天の川に橋がかかるというフレーズから夏(古代でいう秋)の様子を歌ったものと思われがちですが、この歌は『新古今和歌集』の冬の章に収録されています。天の川に散らばる星々が白く広がっている情景を霜に例えていることからも、この歌は、冬の様子を表したものと考えられます。
■その2
宮中を天界と見立てると、「かささぎの橋」は宮中の御階(みはし/階段のこと)を指しているとも考えられます。その場合には、その2の現代語訳を用いるのが適当でしょう。「霜」は文字通り、庭に降りた霜のことを指しています。
主な技法・単語・文法解説
■単語
| (※1)かささぎ | カラス科の鳥。畿内には見られない鳥なので、大陸の影響を受けて和歌に詠まれていると思われる。 |
■(※2)係り結び
| (※2)夜ぞふけにける | 「ぞ」(強意の係助詞)⇒「ける」(詠嘆の助動詞「けり」の連体形)が係り結び。 |
■句切れ
句切れなし。
品詞分解
※名詞は省略しています。
| かささぎ | ー |
| の | 格助詞 |
| 渡せ | サ行四段活用「わたす」の已然形 |
| る | 完了の助動詞「り」の連体形 |
| 橋 | ー |
| に | 格助詞 |
| 置く | カ行四段活用「おく」の連体形 |
| 霜 | ー |
| の | 格助詞 |
| 白き | ク活用の形容詞「しろし」の連体形 |
| を | 格助詞 |
| 見れ | マ行上一段活用「みる」の已然形 |
| ば | 接続助詞 |
| 夜 | ー |
| ぞ | 係助詞・係り結び |
| 更け | カ行下二段活用「ふく」の連用形 |
| に | 完了の助動詞「ぬ」の連用形 |
| ける | 詠嘆の助動詞「けり」の連体形・係り結び |
著者情報:走るメロスはこんな人
学生時代より古典の魅力に取り憑かれ、社会人になった今でも休日には古典を読み漁ける古典好き。特に1000年以上前の文化や風俗をうかがい知ることができる平安時代文学がお気に入り。作成したテキストの総ページビュー数は1,6億回を超える。好きなフレーズは「頃は二月(にうゎんがつ)」や「月日は百代の過客(くゎかく)にして」といった癖のあるやつ。早稲田大学卒業。
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