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古文単語「なのめなり/斜めなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】 |
著作名:
走るメロス
21,283 views |
なのめなり/斜めなり
形容動詞・ナリ活用
未然形 | なのめなら | ◯ |
連用形 | なのめなり | なのめに |
終止形 | なのめなり | ◯ |
連体形 | なのめなる | ◯ |
已然形 | なのめなれ | ◯ |
命令形 | なのめなれ | ◯ |
■意味1
いい加減だ、不十分だ。
[出典]:文ことばなめき人こそ 枕草子
「文ことばなめき人こそ、いとにくけれ。世をなのめに書きながしたることばの、にくきこそ。」
[訳]:手紙の言葉遣いが無礼な人は、とても気に食わない。世の中をいい加減に(見て)書き流している言葉が、気に食わない。
「文ことばなめき人こそ、いとにくけれ。世をなのめに書きながしたることばの、にくきこそ。」
[訳]:手紙の言葉遣いが無礼な人は、とても気に食わない。世の中をいい加減に(見て)書き流している言葉が、気に食わない。
■意味2
平凡だ、ありふれている、普通だ、まあまあ無難だ。
[出典]:文ことばなめき人こそ 枕草子
「げに老いも退きぬべき心地するに、なぞや、まして、思ふことの少しもなのめなる身ならましかば、すきずきしくももてなし、若やぎて、常なき世をも過ぐしてまし...」
[訳]:なるほど(菊が長寿の花という昔からのいわれの通り)老いも後退してしまいそうな気がするのは、なぜだろう、まして(私とは違って)、悩みが少しでも平凡な身であるならば、風雅を理解しているように振る舞い、若々しく振る舞い、無情な世をも(楽しく)過ごすだろうに...
「げに老いも退きぬべき心地するに、なぞや、まして、思ふことの少しもなのめなる身ならましかば、すきずきしくももてなし、若やぎて、常なき世をも過ぐしてまし...」
[訳]:なるほど(菊が長寿の花という昔からのいわれの通り)老いも後退してしまいそうな気がするのは、なぜだろう、まして(私とは違って)、悩みが少しでも平凡な身であるならば、風雅を理解しているように振る舞い、若々しく振る舞い、無情な世をも(楽しく)過ごすだろうに...
■意味3
(中世以降の用法。「なのめに」の形で)
並々でない、なみ一通りでない、この上もない。
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