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古文単語「なのめなり/斜めなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】
著作名: 走るメロス
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なのめなり/斜めなり

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形容動詞・ナリ活用

未然形なのめなら
連用形なのめなりなのめに
終止形なのめなり
連体形なのめなる
已然形なのめなれ
命令形なのめなれ


意味1

いい加減だ、不十分だ

[出典]文ことばなめき人こそ 枕草子
「文ことばなめき人こそ、いとにくけれ。世をなのめに書きながしたることばの、にくきこそ。」

[訳]:手紙の言葉遣いが無礼な人は、とても気に食わない。世の中をいい加減に(見て)書き流している言葉が、気に食わない。


意味2

平凡だ、ありふれている、普通だ、まあまあ無難だ

[出典]文ことばなめき人こそ 枕草子
「げに老いも退きぬべき心地するに、なぞや、まして、思ふことの少しもなのめなる身ならましかば、すきずきしくももてなし、若やぎて、常なき世をも過ぐしてまし...」

[訳]:なるほど(菊が長寿の花という昔からのいわれの通り)老いも後退してしまいそうな気がするのは、なぜだろう、まして(私とは違って)、悩みが少しでも平凡な身であるならば、風雅を理解しているように振る舞い、若々しく振る舞い、無情な世をも(楽しく)過ごすだろうに...


意味3

(中世以降の用法。「なのめに」の形で)
並々でない、なみ一通りでない、この上もない

[出典]:御伽草子
「万寿なのめに喜びて...」

[訳]:万寿はこの上もなくよろこんで...

※この用法は「なのめならず」と同じ意味で用いられる。


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