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古文単語「はづかしげなり/恥づかしげなり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】
著作名: 走るメロス
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はづかしげなり/恥づかしげなり

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形容動詞・ナリ活用

未然形はづかしげなら
連用形はづかしげなりはづかしげに
終止形はづかしげなり
連体形はづかしげなる
已然形はづかしげなれ
命令形はづかしげなれ


意味1

(こちらが恥ずかしくなるほど)
すぐれている、立派だ

[出典]女郎花 紫式部日記
「橋の南なる女郎花のいみじう盛りなるを、一枝折らせ給ひて、几帳の上よりさしのぞかせ給へる御さまの、いと恥づかしげなるに...」

[訳]:(遣り水にかけられた)橋の南にある女郎花でたいそう真っ盛りであるのを、一枝お折りになって、几帳の上からちょっと顔をお出しなさるご様子が、たいそうご立派でいらっしゃるので...


意味2

恥ずかしそうである、恥じ入っている様子である

[出典]肝試し 大鏡
「中関白殿、粟田殿などは、げにさもとや思すらむと、恥づかしげなる御気色にて、ものものたまはぬに...」

[訳]:中関白殿や粟田殿などは、本当に(父上が)お思いになっていらっしゃるとおりであろうと、恥じ入っているご様子で、一言もおっしゃらないのですが...


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