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古文単語「たちわたる/立ち渡る」の意味・解説【ラ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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「たちわたる/立ち渡る」の意味・活用・使用例【ラ行四段活用】

このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「たちわたる/立ち渡る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ラ行四段活用

未然形たちわたら
連用形たちわたり
終止形たちわたる
連体形たちわたる
已然形たちわたれ
命令形たちわたれ


意味1:自動詞

雲や霧が一面にたちこめる

[出典]梅花の宴 万葉集
「春の野に霧立ちわたり降る雪と人の見るまで梅の花散る」

[訳]:春の野に霧がたちこめて降る雪かと人が思うほど、梅の花が散ることです


意味2:自動詞

車などがずらりと立ち並ぶ

[出典]車争ひ 源氏物語
「隙もなう立ちわたりたるに、よそほしう引き続きて立ちわづらふ。」

[訳]:通りには)隙間もなく(牛車が)ずらりと立ち並んでいるので、(葵の上の一行は)厳かで盛大に列を引き連ね、車の停め場所がなくて困っています。


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