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古文単語「したがふ/従ふ/随ふ」の意味・解説【ハ行四段活用】 |
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著作名:
走るメロス
26,350 views |
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「したがふ/従ふ/随ふ」の意味・活用・使用例【ハ行四段活用】
このテキストでは、ハ行四段活用の動詞「したがふ/従ふ/随ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ハ行四段活用
| 未然形 | したがは |
| 連用形 | したがひ |
| 終止形 | したがふ |
| 連体形 | したがふ |
| 已然形 | したがへ |
| 命令形 | したがへ |
■意味1:自動詞
服従する、従う。
[出典]:五人の貴公子 竹取物語
「おのがなさぬ子なれば、心にも従はずなむある。」
[訳]:私が産まない子なので、(かぐや姫は私の)意向にも従わないでいる。
「おのがなさぬ子なれば、心にも従はずなむある。」
[訳]:私が産まない子なので、(かぐや姫は私の)意向にも従わないでいる。
■意味2:自動詞
後からついて行く、供をする。
[出典]:末摘花 源氏物語
「皆次々に従ひて行き散りぬ。」
[訳]:皆次々と後からついて行って離散して行ってしまった。
「皆次々に従ひて行き散りぬ。」
[訳]:皆次々と後からついて行って離散して行ってしまった。
■意味3:自動詞
所有する、従属する、身に添う、身につく。
[出典]:徒然草
「唐土に許由といひつる人は、さらに身にしたがへる貯へもなくて...」
[訳]:中国の許由といった人は、まったく身についた貯えもなくて...
「唐土に許由といひつる人は、さらに身にしたがへる貯へもなくて...」
[訳]:中国の許由といった人は、まったく身についた貯えもなくて...
■意味4:自動詞
対応する、応じる、順応する。
■意味5:他動詞
従わせる、服従させる。
[出典]:能登殿最期 平家物語
「いかに猛うましますとも、われら三人取りついたらんに、たとひたけ十丈の鬼なりとも、などか従へざるべき。」
[訳]:いくら勇ましくていらっしゃっても、我ら三人が組み付いたなら、例え背丈が十丈の鬼であっても、どうして服従させないないことがあろうか、いやそうさせるつもりだ。
「いかに猛うましますとも、われら三人取りついたらんに、たとひたけ十丈の鬼なりとも、などか従へざるべき。」
[訳]:いくら勇ましくていらっしゃっても、我ら三人が組み付いたなら、例え背丈が十丈の鬼であっても、どうして服従させないないことがあろうか、いやそうさせるつもりだ。
■意味6:他動詞
連れていく、後について来させる、率いる。
[出典]:玉鬘 源氏物語
「人を従へ、事執り行ふ身となれるは...」
[訳]:人を率い、物事を取り仕切る身となったのは...
「人を従へ、事執り行ふ身となれるは...」
[訳]:人を率い、物事を取り仕切る身となったのは...
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