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古文単語「ののしる/罵る/喧る」の意味・解説【ラ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
47,016 views |
ののしる/罵る/喧る
このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「ののしる/罵る/喧る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ラ行四段活用
未然形 | ののしら |
連用形 | ののしり |
終止形 | ののしる |
連体形 | ののしる |
已然形 | ののしれ |
命令形 | ののしれ |
■意味1:自動詞
大声で騒ぐ、騒ぎ立てる。
[出典]:馬のはなむけ・門出 土佐日記
「年ごろ、よくくらべつる人々なむ、別れ難く思ひて、日しきりにとかくしつつ、ののしるうちに、夜更けぬ。 」
[訳]:ここ数年、親しく付き合ってきた人たちは、(私と)別れがたく思って、一日中絶えずあれこれ(世話を)しながら、騒いでいるうちに、夜がふけてしまった。
「年ごろ、よくくらべつる人々なむ、別れ難く思ひて、日しきりにとかくしつつ、ののしるうちに、夜更けぬ。 」
[訳]:ここ数年、親しく付き合ってきた人たちは、(私と)別れがたく思って、一日中絶えずあれこれ(世話を)しながら、騒いでいるうちに、夜がふけてしまった。
■意味2:自動詞
(動物が)
やかましく鳴く、吠える。
[出典]:浮舟 源氏物語
「里びたる声したる犬どもの出で来てののしるもいと恐ろしく...」
[訳]:いなかびた声をしている犬が何匹か現れて吠えるのもたいそう恐ろしく...
「里びたる声したる犬どもの出で来てののしるもいと恐ろしく...」
[訳]:いなかびた声をしている犬が何匹か現れて吠えるのもたいそう恐ろしく...
■意味3:自動詞
評判が立つ、評判が高い。
■意味4:自動詞
勢力が盛んである、時めいている。
[出典]:大和物語
「左の大臣の北の方にて、ののしりたまひける時...」
[訳]:左大臣の正妻として、時めいていらっしゃた時に...
「左の大臣の北の方にて、ののしりたまひける時...」
[訳]:左大臣の正妻として、時めいていらっしゃた時に...
■意味5:他動詞
罵倒する、大声で非難する、怒鳴りちらす。
[出典]:発心集
「童などの手ずさみに取り失ひければ、さすがに腹のあしき癖にて、ののしりけり。」
[訳]:子どもたちが(大切にしていた楽器を)おもちゃにしてなくしてしまったので、(僧は)やはり腹を立てやすい性質で、(子どもたちを)怒鳴り散らしたのでした。
「童などの手ずさみに取り失ひければ、さすがに腹のあしき癖にて、ののしりけり。」
[訳]:子どもたちが(大切にしていた楽器を)おもちゃにしてなくしてしまったので、(僧は)やはり腹を立てやすい性質で、(子どもたちを)怒鳴り散らしたのでした。
■意味6:補助動詞
おおげさに〜する、大いに〜する。
※この用法の場合、動詞の連用形につく。
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