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古文単語「よそながら/余所ながら」の意味・解説【副詞】
著作名: 走るメロス
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よそながら/余所ながら

このテキストでは、古文単語「よそながら/余所ながら」の意味、解説とその使用例を記している。

副詞

意味1

離れたままで、他の所にいながら

[出典]花は盛りに 徒然草
「片田舎の人こそ、色濃く万はもて興ずれ。花の本には、ねぢ寄り立ち寄り、あからめもせずまもりて、酒のみ、連歌して、はては、大きなる枝、心なく折り取りぬ。泉には手・足さしひたして、雪にはおりたちて跡つけなど、万の物、よそながら見る事なし。」

[訳]:田舎者の人に限って、しつこく何にでも面白がるものだ。花の元に、にじり寄って近寄って、よそ見もしないでじっと見つめて、酒を飲み連歌をして、最終的には、大きな枝を、分別もなく折り取ってしまう。泉には手や足を浸して、雪には下り立って足跡をつけるなど、あらゆるものを、離れたままで見るということがない。


意味2

それとなく、間接的に

[出典]:手習 源氏物語
「この世には、ありし御さまを、よそながらだに、いつかは見んずる、とうち思ふ...」

[訳]:この世では、以前のお姿を、それとなくでも、いつかは見るときがあるだろうかと、ふと思ったりするのは...


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