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古文単語「かたくななり/頑ななり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】
著作名: 走るメロス
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かたくななり/頑ななり

このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「かたくななり/頑ななり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容動詞・ナリ活用

未然形かたくななら
連用形かたくななりかたくなに
終止形かたくななり
連体形かたくななる
已然形かたくななれ
命令形かたくななれ


意味1

頑固である、偏屈である

[出典]:桐壷 源氏物語
「いとど人わろうかたくなになり果つるも、前の世ゆかしうなむ。」

[訳]:ますます人聞きも悪く偏屈になってしまったのも、前世のことが知りたいもので。


意味2

ものの趣を理解しない、教養がない

[出典]花は盛りに 徒然草
「花の散り、月の傾くを慕ふならひはさることなれど、ことにかたくななる人ぞ、『この枝かの枝、散りにけり。今は見どころなし。』などは言ふめる。」

[訳]:花が散り、月が(西に)沈みかけるのを(惜しみ)慕う習慣はもっともなことではあるが、とりわけものの趣を理解しない人は、「この枝も、あの枝も、散ってしまって、今は見る価値ががない。」などと言うようだ。




意味3

見苦しい、みっともない

[出典]:徒然草
「自らもいみじと思へる気色、かたくななり。」

[訳]:自分で(自分のことを)すごいと思っている様子は、見苦しいものだ。


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