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古文単語「つたふ/伝ふ」の意味・解説【ハ行四段活用/ハ行下二段活用】 |
著作名:
走るメロス
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つたふ/伝ふ
このテキストでは、古文単語「つたふ/伝ふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
「つたふ」には、
①ハ行四段活用
②ハ行下二段活用
の用法がある。
①ハ行四段活用
未然形 | つたは |
連用形 | つたひ |
終止形 | つたふ |
連体形 | つたふ |
已然形 | つたへ |
命令形 | つたへ |
■意味1:自動詞
ある物に沿って移動する、伝う、伝わる。
[出典]:万葉集
「島伝ふ足速の小舟風守り年はや経なむ逢ふとはなしに」
[訳]:島を伝っていく足の速い小舟が風の具合を見定めるように、様子を伺って年が経ってしまうのだろうか、逢うこともなく。
「島伝ふ足速の小舟風守り年はや経なむ逢ふとはなしに」
[訳]:島を伝っていく足の速い小舟が風の具合を見定めるように、様子を伺って年が経ってしまうのだろうか、逢うこともなく。
②ハ行下二段活用
未然形 | つたへ |
連用形 | つたへ |
終止形 | つたふ |
連体形 | つたふる |
已然形 | つたふれ |
命令形 | つたへよ |
■意味1:他動詞
受け継ぐ、伝授される。
■意味2:他動詞
語り伝える、継承する、伝承する。
[出典]:人はおのれを 徒然草
「もろこしの人は、これをいみじと思へばこそ、記しとどめて世にも伝へけめ...」
[訳]:唐土の人は、これを素晴らしいと思うからこそ、書きとどめて世にも語り伝えたのであろうけれども...
「もろこしの人は、これをいみじと思へばこそ、記しとどめて世にも伝へけめ...」
[訳]:唐土の人は、これを素晴らしいと思うからこそ、書きとどめて世にも語り伝えたのであろうけれども...
■意味3:他動詞
受け継ぐ、譲り受ける。
[出典]:方丈記
「わがかみ、父方の祖母の家を伝へて、久しくかの所に住む。」
[訳]私の過去(の話だが)、父方の祖母の家を受け継いで、長くその場所に住んでいた。
「わがかみ、父方の祖母の家を伝へて、久しくかの所に住む。」
[訳]私の過去(の話だが)、父方の祖母の家を受け継いで、長くその場所に住んでいた。
■意味4:他動詞
ことづける、知らせる。
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