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古文単語「きこしめす/聞こし召す」の意味・解説【サ行四段活用】 |
著作名:
走るメロス
34,384 views |
きこしめす/聞こし召す
このテキストでは、サ行四段活用の動詞「きこしめす/聞こし召す」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
サ行四段活用
未然形 | きこしめさ |
連用形 | きこしめし |
終止形 | きこしめす |
連体形 | きこしめす |
已然形 | きこしめせ |
命令形 | きこしめせ |
■意味1:他動詞
(「聞く」の尊敬語で)
お聞きになる。
[出典]:上にさぶらふ御猫は 枕草子
「笑ひののしるを、上にも聞こし召して渡りおはしましたり。」
[訳]:笑い大騒ぎするのを、帝もお聞きになって(こちらに)おいでになりました。
「笑ひののしるを、上にも聞こし召して渡りおはしましたり。」
[訳]:笑い大騒ぎするのを、帝もお聞きになって(こちらに)おいでになりました。
■意味2:他動詞
(「聞き入る」の尊敬語で)
お聞き入れになる。
[出典]:行幸 源氏物語
「ここに切に申さむことは、聞こし召さぬやうあらざらまし。」
[訳]:こちらが一途にお願い申しあげたとしたらそのことは、(帝が)お聞き入れにならないことはないであろうに。
「ここに切に申さむことは、聞こし召さぬやうあらざらまし。」
[訳]:こちらが一途にお願い申しあげたとしたらそのことは、(帝が)お聞き入れにならないことはないであろうに。
■意味3:他動詞
(「食ふ・飲む」の尊敬語で)
召し上がる。
■意味4:他動詞
(「治む・行ふ」の尊敬語で)
お治めになる、統治なさる。
※この用法は、主に上代の作品にみられる。
[出典]:万葉集
「桜花今盛りなり難波の海押しる宮に聞こし召すなへ」
[訳]:桜の花は今真っ盛りである。(私の主君が)難波の海の照り輝く宮で(世の中を)お治めになるその時に
「桜花今盛りなり難波の海押しる宮に聞こし召すなへ」
[訳]:桜の花は今真っ盛りである。(私の主君が)難波の海の照り輝く宮で(世の中を)お治めになるその時に
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