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古文単語「きたなし/汚し/穢し」の意味・解説【形容詞ク活用】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、ク活用の形容詞「きたなし/汚し/穢し」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
未然形 | きたなく | きたなから |
連用形 | きたなく | きたなかり |
終止形 | きたなし | ◯ |
連体形 | きたなき | きたなかる |
已然形 | きたなけれ | ◯ |
命令形 | ◯ | きたなかれ |
汚い、けがれている、よごれている。
[出典]:かぐや姫の昇天 竹取物語
「いざ、かぐや姫。きたなき所にいかでか久しくおはせむ。」
[訳]:さあ、かぐや姫。(このような)けがれたところになぜ長い間いらっしゃるのですか(、いらっしゃれるはずがありません)。
「いざ、かぐや姫。きたなき所にいかでか久しくおはせむ。」
[訳]:さあ、かぐや姫。(このような)けがれたところになぜ長い間いらっしゃるのですか(、いらっしゃれるはずがありません)。
卑怯である、恥知らずである。
正しくない、よこしまである。
[出典]:日本書紀
「汝なほ汚き心あり。汝と相見じ。」
[訳]:お前はやはりよこしまな心がある。お前とは二度と会うまい。
「汝なほ汚き心あり。汝と相見じ。」
[訳]:お前はやはりよこしまな心がある。お前とは二度と会うまい。
卑しい、下品だ、見苦しい。
[出典]:虫めづる姫君 堤中納言物語
「歯黒め、『さらにうるさし、きたなし』とて、つけ給はず。」
[訳]:お歯黒は「(眉を抜く)よりいっそう煩わしい、見苦しい」と言って、お付けになりません。
「歯黒め、『さらにうるさし、きたなし』とて、つけ給はず。」
[訳]:お歯黒は「(眉を抜く)よりいっそう煩わしい、見苦しい」と言って、お付けになりません。
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