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古文単語「くらふ/食らふ」の意味・解説【ハ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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くらふ/食らふ

このテキストでは、ハ行四段活用の動詞「くらふ/食らふ」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

ハ行四段活用

未然形くらは
連用形くらひ
終止形くらふ
連体形くらふ
已然形くらへ
命令形くらへ


意味1:自動詞

食う、飲む

[出典]猫また 徒然草
「奥山に、猫またといふものありて、人を食らふなる。」

[訳]:山奥に、猫またというものがいて、人を食うそうだ。


意味2:自動詞

(被害などを)
受ける、被る

[出典]
「狼藉して息杖のむね打ちを食らふか。」

[訳]:乱暴な振る舞いをして息杖の一討ちを受けるつもりか。




意味3:自動詞

生活をする、暮らしを立てる

備考

似たような言葉に「はむ/食む」と「くふ/食ふ/喰ふ」がある。上代で「はむ/食む」は「飲食する」を意味し、中古では動物の動作に限られるようになった。また「くふ/食ふ/喰ふ」は「くらふ/食らふ」と同様、「飲食する」などを意味するが、「くらふ/食らふ」は「くふ/食ふ/食ふ」よりも乱暴で下品な食べ方を連想させる言葉である。

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