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古文単語「こころう/心得」の意味・解説【ア行下二段活用】 |
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著作名:
走るメロス
118,734 views |
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「こころう/心得」の意味・活用・使用例【ア行下二段活用】
このテキストでは、ア行下二段活用の動詞「こころう/心得」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
ア行下二段活用
| 未然形 | こころえ |
| 連用形 | こころえ |
| 終止形 | こころう |
| 連体形 | こころうる |
| 已然形 | こころうれ |
| 命令形 | こころえよ |
■意味1:自動詞
(事情や状況を)
理解する、納得する。
[出典]:かぐや姫の昇天 竹取物語
「かくわづらはしき身にてはべれば、心得ずおぼしめされつらめども...」
[訳]:このように複雑な身の上でございますので、(帝は)納得できないとお思いになっておられるでしょうが...
「かくわづらはしき身にてはべれば、心得ずおぼしめされつらめども...」
[訳]:このように複雑な身の上でございますので、(帝は)納得できないとお思いになっておられるでしょうが...
■意味2:自動詞
(武芸などの)
たしなみがある、精通する、心得がある。
[出典]:何事も入りたたぬさましたるぞ 徒然草
「片田舎より差し出でたる人こそ、よろづの道に心得たる由の差し答へはすれ。」
[訳]:片田舎から出てきた人は、すべての方面に精通しているような受け答えをするものだ。
「片田舎より差し出でたる人こそ、よろづの道に心得たる由の差し答へはすれ。」
[訳]:片田舎から出てきた人は、すべての方面に精通しているような受け答えをするものだ。
■意味3:自動詞
引き受ける、承知する。
※この用法は、中世後期以降の作品でみられる。
[出典]:狂言 末広がり
『早う戻れ。』
『心得ました。』」
[訳]:「『早う戻れ。』
『承知しました。』」
『早う戻れ。』
『心得ました。』」
[訳]:「『早う戻れ。』
『承知しました。』」
■意味4:自動詞
気をつける、用意する。
[出典]:御前の火炉に火を置く時は 徒然草
「転び落ちぬやうに心得て、炭を積むべきなり。」
[訳]:転がり落ちないように気をつけて、炭を積まなければならない。
「転び落ちぬやうに心得て、炭を積むべきなり。」
[訳]:転がり落ちないように気をつけて、炭を積まなければならない。
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