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古文単語「おとる/劣る/損る」の意味・解説【ラ行四段活用】 |
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著作名:
走るメロス
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このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「おとる/劣る/損る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。
未然形 | おとら |
連用形 | おとり |
終止形 | おとる |
連体形 | おとる |
已然形 | おとれ |
命令形 | おとれ |
他にひけをとる、負ける。
[出典]:悲田院の堯蓮上人は 徒然草
「己は都に久しく住みて、慣れて見侍るに、人の心劣れりとは思ひ侍らず。」
[訳]:私は都に長年住んでおりますので、(関東の人に)慣れて見ていますと、人の心が(都に競べて)ひけをとっているとは思いません。
「己は都に久しく住みて、慣れて見侍るに、人の心劣れりとは思ひ侍らず。」
[訳]:私は都に長年住んでおりますので、(関東の人に)慣れて見ていますと、人の心が(都に競べて)ひけをとっているとは思いません。
(身分や地位などが)
低く位置づけられる。
[出典]:碁を 枕草子
「劣りたる人の、ゐづまひもかしこまりたるけしきにて...」
[訳]:身分が低く位置づけられている人が、座り方も恐縮している様子で...
「劣りたる人の、ゐづまひもかしこまりたるけしきにて...」
[訳]:身分が低く位置づけられている人が、座り方も恐縮している様子で...
(数量や利益が)
減少する、損をする。
[出典]:皇極 日本書紀
「都て益す所なくして、劣り費ゆること極めてはなはだし。」
[訳]:(財が)まったく増えることはなくて、損をしてなくなることがこの上なく激しい。
「都て益す所なくして、劣り費ゆること極めてはなはだし。」
[訳]:(財が)まったく増えることはなくて、損をしてなくなることがこの上なく激しい。
年下である。
[出典]:今昔物語
「年、我れより少し劣りたるをば弟のごとく哀れび...」
[訳]:年が、私より少し下であるのを弟のようにかわいがり...
「年、我れより少し劣りたるをば弟のごとく哀れび...」
[訳]:年が、私より少し下であるのを弟のようにかわいがり...
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