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古文単語「かいやる/掻い遣る」の意味・解説【ラ行四段活用】
著作名: 走るメロス
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かいやる/掻い遣る

このテキストでは、ラ行四段活用の動詞「かいやる/掻い遣る」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

※「かきやる」のイ音便から生じた言葉。
ラ行四段活用

未然形かいやら
連用形かいやり
終止形かいやる
連体形かいやる
已然形かいやれ
命令形かいやれ


意味1:他動詞

手で払いのける、かき上げる

[出典]若葉・北山の垣間見 源氏物語
「面つきいとらうたげにて、眉のわたりうちけぶり、いはけなくかいやりたる額つき、髪ざし、いみじううつくし。」

[訳]:顔つきがたいそうかわいらしく、眉のあたりがほんのりと美しく見え、あどけなく(髪を)かき上げた額の様子、髪の生え具合が、たいそうかわいらしいです。


意味2:他動詞

押しやる、与える

[出典]:好色五人女 井原西鶴
「引き結びてかいやりたまひしを...」

[訳]:(代筆した恋文を)結び文にしてお与えになったのを...


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