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古文単語「ことなり/異なり/殊なり」の意味・解説【形容動詞ナリ活用】
著作名: 走るメロス
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ことなり/異なり/殊なり

このテキストでは、ナリ活用の形容動詞「ことなり/異なり/殊なり」の意味、活用、解説とその使用例を記している。

形容動詞・ナリ活用

未然形ことなら
連用形ことなりことに
終止形ことなり
連体形ことなる
已然形ことなれ
命令形ことなれ


「ことなり」は、
①異なり
②殊なり
とで意味がそれぞれ違う。
①異なり

意味

他と違う、普通とは違う

[出典]阿倍仲麻呂 土佐日記
「唐土とこの国とは言異なるものなれど、月の影は同じことなるべければ人の心も同じことにやあらむ。」

[訳]:唐とこの国(日本)とでは言葉は違っているものであるけれど、月の光は同じに違いないなので、(それを見て感じる)人の心も同じことではないだろうか。




②殊なり

意味

特別である、格別である

[出典]:都遷り 方丈記
ことなるゆゑなくて、たやすく改まるべくもあらねば...」

[訳]特別な理由もなく、簡単に(都が)新しくなるはずもないので...


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