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源氏物語『薄雲・母子の別れ・明石の君の苦悩』(雪、霰がちに〜)の品詞分解
著作名: 走るメロス
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源氏物語『薄雲』

このテキストでは、源氏物語『薄雲』の帖の一節、「雪、霰がちに、心細さまさりて〜」から始まる部分の品詞分解を記しています。書籍によっては『母子の別れ』、『母子の離別』、『明石の君の苦悩』などと題するものもあるようです。

現代語訳はこちら

「雪、霰がちに〜」のわかりやすい現代語訳・口語訳と解説


源氏物語とは

源氏物語は、平安中期に成立した長編小説です。一条天皇中宮の藤原彰子に仕えた紫式部が作者とするのが通説です。


品詞分解

※名詞は省略しています。



雪、霰がちに、心細さまさりて、あやしくさまざまに、もの思ふべかりける身かなと、うち嘆きて、常よりもこの君を撫でつくろひつつ見ゐたり。

雪、
霰がち
に、断定の助動詞・連用形
心細さ
まさりラ行四段活用・連用形
て、接続助詞
あやしく形容詞・シク活用・連用形
さまざまに、形容動詞・ナリ活用・連用形
もの思ふハ行四段活用・終止形
べかり当然の助動詞・連用形
ける詠嘆の助動詞・連体形
かな終助詞
と、格助詞
うち嘆きカ行四段活用・連用形
て、接続助詞
より格助詞
係助詞
代名詞
格助詞
格助詞
撫でつくろひハ行四段活用・連用形
つつ接続助詞
見ゐワ行上一段活用・連用形
たり。存続の助動詞・終止形


雪かきくらし降りつもる朝、来し方行く末のこと、残らず思ひつづけて、例はことに端近なる出で居などもせぬを、

かきくらしサ行四段活用・連用形
降りつもるラ行四段活用・連体形
朝、
来し方
行く末
格助詞
こと、
残らラ行四段活用・未然形
打消の助動詞・連用形
思ひつづけカ行下二段活用・連用形
て、接続助詞
係助詞
ことに副詞
端近なる形容動詞・ナリ活用・連体形
出で居
など副助詞
係助詞
サ行変格活用・未然形
打消の助動詞・連体形
を、接続助詞


汀の氷など見やりて、白き衣どものなよよかなるあまた着て、眺めゐたる様体、頭つき、後ろ手など、限りなき人と聞こゆとも、かうこそはおはすらめと人々も見る。

格助詞
など副助詞
見やりラ行四段活用・連用形)
て、接続助詞
白き形容詞・ク活用・連体形
衣ども
格助詞
なよよかなる形容動詞・ナリ活用・連体形
あまた副詞
カ行上一段活用・連用形
て、接続助詞
眺めゐワ行上一段活用・連用形
たる存続の助動詞・連体形
様体、
頭つき、
後ろ手
など、副助詞
限りなき形容詞・ク活用・連体形
格助詞
聞こゆヤ行下二段活用・終止形
とも、接続助詞
かう副詞
こそ係助詞
係助詞
おはすサ行変格活用・終止形
らめ現在推量の助動詞・已然形
格助詞
人々
係助詞
見る。マ行上一段活用・連体形







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